長崎・天草「潜伏キリシタン」遺産
2018 年6 月30 日、第42 回世界遺産委員会は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産への登録を決定した。江戸時代のキリスト教弾圧の中で信仰を続けた希少な宗教文化が評価された。潜伏キリシタン関連遺産は12 の資産で構成されている。17~19 世紀にわたり密かに信仰を守った、世界でも珍しい歴史がテーマとなっており、「始まり」「形成」「維持・拡大」「変容・終わり」の4 期に区分される。初期には、島原の乱で武装したキリシタンが立てこもった「原城跡」(長崎県南島原市)が、形成期には潜伏キリシタンが密かに信仰を維持するため仏教などと共生をはかった平戸や安満岳の集落、幕末に潜伏キリシタンが神父に信仰を告白した大浦天主堂も、国内最古の教会として貴重な遺産となった。今後は海外も含めた観光客の訪れが期待される。
1次産業生産比率全国10 位
当県の面積は4130.9㎢で全国37 位と徳島県より小さく、滋賀県より大きい。人口は136.9 万人で全国29 位。奈良県より大きく、山口県より小さい。年齢構成をみると、14 歳以下の幼年人口は12.8%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は56.2%、65歳以上の老年人口は31.0%で、全国と比較すると高齢化が進んでいる。県民分配所得は3.3 兆円で全国32 位。一人当たり所得は235.4 万円であり、全国で宮崎県に次いで第45 位と低い。産業別構成比をみると、第1 次産業は2.6%、第2 次産業は28.1%、第3 次産業は68.0%で、全国平均と比べると1 次産業および2 次産業比率が高い。工業出荷額は1.7 兆円で全国40 位。人口当たりは125.9 万円で全国41 位となっている。
ホテルの伸びは平均を下回る
飲食店数は14 年で6507 店。内訳をみると、食堂レストランが692 店で10.6%、専門料理店が1490 店で22.9%を占める。その中で多いのが中華料理店の479 店で7.4%を占める。次いでその他専門料理店が424 店の6.5%と続いている。そのほか、すし店が302 店(4.6%)、そば・うどん店が162 店(2.5%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1835 店(28.2%)、酒場・ビアホールは1314 店(20.2%)と両者で48.4%を占める。以上のほか喫茶店は419 店(6.4%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は277 店(4.3%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達飲食サービス業」は732 店である。ホテル数は16 年で83 軒、客室数は7929 室で、2000 年からの伸び率をみるとホテル数は全国の97.3%に対して当県は38.3%と平均を下回っている。客室数も全国の102.4%に対して当県は30.6%と大きく下回っている。
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