

夏季シーズンのアクティビティーも好調で、木々の緑を楽しめる「サーカスアカデミー」、「フレンチピクニック」などはリラックス目的に滞在するミレニアル世代の関心に合致したようです。お客さまの15%を占めるミレニアル世代は三世代でのご利用が多く、各世代が楽しめるコト(アクティビティーやパーティなど)・モノ(北海道ならではの食事など)の豊富さや、アクティビティーで一緒になったお客さま同士の交流を含め、ここでなければできない体験がある、という独自性はクラブメッドの強みと考えています。
2017 年のサホロと比較しても、ファミリー客は3000 人以上増加しています。学校が休みの時期は、ほぼファミリー客で埋まっています。マストトライエクスペリエンスやファミリーポジショニング戦略が功を奏していると思います。また、夏季シーズンは「クラブメッド・モルディブ カニフィノール」でもファミリー客が20%近くを占めており、その要因としてはモルディブにあるクラブメッドでは、ファミリー向けのサービス・施設が充実しているからです。一方で「クラブメッド・モルディブ フィノールヴィラ」は、ハネムーン需要が高いエクスクルーシブコレクションリゾートです。同じ土地でもそれぞれのニーズに合致したリゾートを提供していくことで、施設自体の満足度を高めています。
滞在中のエンターテインメントとして、特徴的なG.O ショー(「G.O」グレート オーガナイザー=クラブメッドのスタッフらによる演出)については、さらなるスキルやショーのクオリティーの向上が不可欠で、中でもニーズが高かった家族・子供をテーマにしたストーリーのショーを強化していきます。G.O とは単なる宿泊施設のスタッフではなく、滞在を最高の時間に演出するパフォーマーのような位置づけで、一人一人のスキルアップを奨励しています。さまざまな業務に従事できるトレーニング、海外体験+オフィスでの勤務採用へ向けた姿勢が求められます。
日本はインバウンド需要にとって重要なデスティネーションであり、クラブメッドユーザーをトマム、サホロ、石垣島で採用できる可能性も含んでいます。またオールインクルーシブは予約時点で収益が分かりますので、リカバリーが早くできるのも運営上のメリットと言えます。今後の拡大計画としては、5 年間で年3 ~6 施設を世界で建設していく予定です。


