国内外のホテルを多数経験し、今もなお警備保障会社に勤めながらホテルの事業に関わっているのがバイタリティあふれる厚田豊彦氏だ。そのあふれたバイタリティの源をたずねると“ 私はいつも結実にならない恋しているんです”と。満面あふれた笑顔と力強い目力、そしてどことなく温かみあふれた表情はいつも何かに恋している、いつも心楽しく毎日を過ごされていることがうかがえる。さまざまなホテル経験のなかで遭遇した体験談やそこから得た教訓、ホテルのあるべき姿などお話をお聞きした。
レジャー産業研究会グループ8
企画委員
厚田豊彦氏
〈プロフィール〉1941(昭和16)年3 月生まれ。63(昭和38)3 月立教大学文学部英文学科卒業。同年4 月㈱ジュン入社。64(昭和39)年8 月東海観光㈱入社大阪案内所/ホテル高輪フロント勤務。以後、ホテルニューオータニ、ホテルパシフィック東京、ホテルダイヤランド開業準備室、沖縄ハーバービューホテル開業準備室、全日空エンタプライズ㈱、岐阜ルネッサンスホテル、ホテルスプリングス幕張、KKR ホテル東京、鬼怒川山水閣(鬼怒川プラザホテル)にて総支配人、代表取締役など重責を担い、2008(平成20)年4 月専門学校日本ホテルスクール非常勤講師、12(平成24)年レオパレス・グアム・コーポレーション取締役総支配人、14(平成26)年11 月ビーワンコーポレーション副社長に就任。17(平成29)年4 月北総警備保障㈱入社、現在に至る。
▶今日にいたるまでの経歴を拝見すると、国内外数々のホテルで勤務されていらっしゃいます。国内も南は沖縄から北は鬼怒川温泉、そして海外はグアムや中国・西安で活躍され、2012 年には再びグアムのホテルの取締役総支配人に就任されています。そして今春からナイトマネージャーとして警備保障会社と二足の草鞋を履かれると聞きました。本当にすごいバイタリティです。
運よく皆さんにお声を掛けていただき、素直にその通りに生きてきました。さまざまなホテルを経験させていただいたことに感謝しています。ホテルは毎日が異なり、何が起きるか分からないドラマです。その中で最も大切なこととして痛感しているのは、ライフラインの電気、ガス、水道の大切さですね。人間でいう血液です。血液が流れなくなってしまったらホテルは何もできませんし、基本である安心安全を守ることができなくなります。当たり前のことかもしれませんが、ホテルに長年携わってきた中で教訓でもあります。