世界を舞台に活躍するビジネスマンになりたいという大志を抱いて飛び込んだホテル業界。その後ホテルの総支配人になることを目標に日本を飛び出し、ヨーロッパをはじめ中近東のホテルでキャリアを積み重ねながら、目標であった総支配人というポジションを日本人という国籍関係なく獲得した江上氏。現在はドイツのホテルチェーン、ケンピンスキーホテズのセイシェルリゾートで総支配人の重責を担う同氏に、これまでのキャリアと共に世界というフィールドで働くホテリエとしてのキャリア観を聞いた。
聞き手・本誌 岩本 大輝 文・アクセント 撮影・林 正
セイシェルでCS 向上と
業績アップに奔走
❒ 昨年8 月にケンピンスキー セイシェル リゾートの総支配人に就任されたということですが、まずはセイシェルという場所について教えてください。
セイシェルは、アフリカ大陸から約1300㎞、インド洋に浮かぶ115の島々からなる国です。リゾート開発が進みイギリス、ドイツ、フランス、ロシアなどヨーロッパからの集客を主力としています。日本ではあまりなじみのないリゾート地かもしれませんが、ヨーロッパとは時差が少ないことなどもあり人気の滞在先となっています。