NTT都市開発㈱とエースホテルは2018年4月6日、2019年末に京都市内にエースホテルを開業することを公表した。
同プロジェクトはNTT都市開発が手掛ける商業施設とホテルの複合開発「新風館再開発計画」(京都市中京区)のホテル部分において、エースホテルとマネジメントコントラクト契約を締結し、213室(予定)のホテルを開業するというもの。なお、エースホテルはいわゆる「ライフスタイルホテル」の先駆けホテルとして1999年にアメリカ・シアトルで開業して以来北米を中心に展開をしてきた。米国以外ではロンドンがあり、今回の京都はアジアで初のホテルとなる。
ホテルは、同エリア内にある大正時代依頼の歴史的建造物である旧京都中央電話局(京都市指定・登録文化財)の2〜3階と、新築棟に入居し、地上階は商業施設となる。
エースホテルの特徴でもある地域の特性を採り入れた、旅行者だけでなく京都に住む地元の人たちも訪れたくなるようなホテルを目指すとし、同ホテルのファンであると自称する、同プロジェクトのデザインを手掛ける隈研吾氏も「一階からホテルが街と繋がっていくという空間づくりを考えた」と語った。
ホテルは30平米台の客室が中心になる予定で、NTT都市開発の代表取締役社長 中川氏いわく、「エースホテルのカテゴリーはラグジュアリーとは違い、アッパーアップグレードのホテルであると思う」とし、既存のラグジュアリーマーケットと競合するようなホテルとはならないことを示唆した。また、ホテルの年間稼働率は「8割から9割でありたい」というコメントもあった。
マネジメントコントラクトの詳細は未定で、ホテルスタッフの出向の有無などはこれから決めていくとしている。
<新風館再開発計画 概要>
所 在 地: 京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2 外
交 通: 京都市営地下鉄「烏丸御池」駅徒歩1 分
敷 地 面 積: 6,384.73 ㎡
主要用途: ホテル、店舗
構造形式: 鉄骨造/地下鉄筋コンクリート造
規模: 地下2 階/地上7 階
建物高さ: 約31m
延 床 面 積: 25,677 ㎡(予定)
ホテル客室: 213 室(予定)
店舗面積: 約2,300 ㎡(B1 及び1F)(予定)
着 工: 2017 年10 月
開 業: 2019 年末(予定)
事 業 主: NTT都市開発株式会社
設計・監理: 株式会社NTTファシリティーズ
建築デザイン監修: 隈研吾建築都市設計事務所
施 工: 株式会社大林組
鳥瞰図
東洞院側エントランスイメージ
中庭イメージ
旧 京都中央電話局