今回は神奈川県第3 の政令指定都市、相模原市を取り上げる。相模原市は町田市と隣接しており、都心部へのアクセスが良いことからベッドタウンとしての機能を有している。以下に相模原市と神奈川県西部主要都市のマーケットポテンシャルを見るとともに、横浜市、川崎市、相模原市の3政令指定都市の都市ポテンシャルを比較する。
http://monju-rw.com
1. マーケットポテンシャル
相模原市は三つの行政区からなる政令指定都市である。人口は70 万4467 人(2017 年3 月末人口) で、神奈川県内の人口シェア7.9%と、県内で横浜市、川崎市に次ぐ第3 位の人口を有している。その他の県内西部主要都市を見ると平塚市が25 万2882 人、茅ヶ崎市が24 万294 人、厚木市が21 万9162 人と続いているが、相模原市とのマーケットボリュームの差が50 万人近くあり、相模原市は神奈川県西部において最も大きなマーケットとなっている。(図表1)
増加率(17 年/ 12 年)を見ると相模原市は0.5%の微増となっている。その他の県内西部主要都市では海老名市が1.6%で最も高く、次いで茅ヶ崎市の1.4%となった。横ばい~減少の都市が比較的多く、南足柄市は▲ 2.7%や小田原市は▲ 2.1%、秦野市は▲ 1.6%、平塚市は▲ 1.5%となっている。
相模原市の年齢構造を見ると若年人口比率は18.3%、適齢期人口比率は28.3%となり、若年人口比率は全国値(18.0%)レベル、適齢期人口比率は全国値(25.1%)を大きく上回った。(図表2)その他の県内西部主要都市を見ると若年人口比率は厚木市・綾瀬市が19.1%で最も高く、次いで海老名市が18.9%、伊勢原市が18.7%、茅ヶ崎市が18.6%であり、小田原市以外はすべて全国レベルを上回っている。適齢期人口比率は厚木市が28.5%、伊勢原市が28.1%、海老名市が27.6%、座間市が27.5%と高く、小田原市と南足柄市以外は全国レベルを上回っている。神奈川県西部は活性化したマーケットが存在しているといえる。
将来推計人口を見ると相模原市は2015 年ころをピークに減少フェーズに突入すると推計されている。(図表3)2020 年ころまでは2010 年ベースを維持するが、2040 年ころには2010年ベースから約10%程度減少すると見られている。その他の県内西部主要都市を見ると、海老名市は2020 年ころ、茅ヶ崎市が2015 年までプラストレンドになるとされた。将来的にも県内西部において相模原市が最も多い人口を保持することには変化はない。
※「都市勢圏とポテンシャル」「観光・ブライダルマーケット」解説、図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入、または電子版有料版にご登録いただけますよう、お願い申し上げます。
ご注文フォームはこちら
https://www.hoteresonline.com/hoteres/application/input/78
電子版購入はこちら
https://sci.hitsdb.net/hb/user
文殊リサーチワークス Tourism and Bridal Market Data
観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル 《相模原市編》
【月刊HOTERES 2018年04月号】
2018年04月13日(金)