ハイエンドホテル市場を有望視
ラグジュアリーな空間演出を引き
立てる製品を訴求
 
垣阪　日本の一般消費者の方々にアルフィのブランド認知を広げる活動と同時に、ハイエンドホテルに向けた営業活動も着実に続けています。ホテルは将来に向けて大きく伸ばしていくことができる有望なマーケットととらえているからです。アルフィの真空断熱構造のステンレス製卓上用ポットは価値の高いデザイン性によって、ハイエンドホテルのラグジュアリーな空間演出を引き立てることのできるアイテムとして評価いただけると考えています。
 
金澤　日本の一般市場におけるアルフィのブランド認知度はまだ高くないかもしれませんが、ホテルにおける状況はそれとは違っています。実際に訪問させていただくと、特にハイエンドなホテルにおいてはほぼ100％の認知度をいただいていると感じることができます。
 
　特にグローバルなホテルチェーンでは、世界的なスタンダードとしてアルフィの卓上用ポットを使うことを指針として定めている場合もあり、日本のホテルマーケットにおける普及はこれからさらに広がっていくと確信しています。
 
垣阪　アルフィの大きな特長はプロダクトデザインです。アルフィのフラッグシップアイテムである「Juwel（ジュベール）」は、誕生当初のクラシカルな形状を時代とともにマイナーチェンジしながら現在の形状にたどり着いていますが、それでもその原型はほとんど変わっていません。クロームメッキ加工された高級感あふれる輝きは、大きな差別化ポイントになっています。
 
　「Hotel Design（ホテルデザイン）」というアイテムは、アルフィの業務用における最高級ラインです。高級感と気品が漂うデザインはもちろん、特徴的なオーバル形状を採用したことで、ホテルのサービングの現場における収納性や持ち運びやすさ、卓上での省スペースにも配慮された造りになっています。
 
　日本の市場へ新たに投入した「Gusto-TT（グストティーティー）」もホテルデザイン同様、オールステンレスの業務用専用アイテムとして提案しています。口元にクロームメッキを施した高級感のある仕上がりが特徴です。ホテルデザインとグストティーティーは、食器洗浄機に対応しています。
 
ホテルの多様なシーンに合わせて
製品サイズのバリエーションも拡充
 
金澤　アルフィの卓上用ポットはサイズのバリエーションについても、ホテルの多様な使用シーンに合わせてそろえています。例えばルームサービス用は0.6ℓ、レストラン用は１ℓ、バンケット用は1.5ℓで、それぞれ10 個、20 個、30 個といった組み合わせで発注していただくケースもあります。
 
　従来ホテルデザインは0.7ℓと１ℓの２サイズだったのですが、ホテル側から「ルームサービスに適したサイズが欲しい」という要望を受け、ジャストサイズの0.4ℓの製品をラインアップに追加しました。シーンの多様性に対応したアイテムの拡充も、ホテルに向けた訴求力アップの重要なポイントになると考えているのです。
 
垣阪　アルフィのデザインとサーモスが持つ技術を掛け合わせることで、製品のバージョンアップも図っています。例えばジュベールはもともと内筒がガラス製だったのですが、サーモスのステンレス製造の技術を加えることでオールステンレス化につなげました。
 
　営業・マーケティング間でよく話しているのは、2020 年の東京オリンピックに向けたホテル建設ラッシュやホテルリノベーションのトレンドを逃すことなく、積極的な動きをしようということです。その動きを強化していくために製品ラインアップを充実させて、ブランド強化の準備を整えました。
 
金澤　ホテルにとって非日常の演出は、大きなこだわりだと思います。一般的な卓上用ポットを置くのか、あるいは洗練されたデザインの高級ポットを置くのか。その選択もまた、ホテルの空間イメージを大きく変えることになると思います。テーブルの上にアルフィがあることで、上質な空間演出を実現出来るのではないでしょうか。