日本政府観光局(JNTO)が1月16日に発表した2017年の訪日外国人客数は、前年比19.3%増の2869万900人で、JNTOが統計をはじめた1964年以降、最多の訪日者数となった。
同局は航空路線の拡充やクルーズ船寄港数の増加、査証要件の緩和に加え、これまでの継続的な訪日旅行プロモーションなど、さまざまな要因が訪日街客数の増加を後押ししたとしている。
2017年の年間状況と前年比推移は以下のとおり。
訪日外国人数(実数) 単位:千人 (編集部作成)
訪日外国人数前年比伸び率 (編集部作成)
市場別では、主要20市場全てで過去最高を記録。中でも、韓国(714万人)と中国(735万6千人)は全市場で初めて700万人台に達したほか、これに台湾と香港を加えた東アジア4市場は、前年比21.9%増の2129万2千人となり、訪日外客数全体の70%以上を占めた。また、ロシアでは年初の査証要件緩和の効果が大きく、前年比40.8%増と高い伸びを示した。
各市場別の数値は以下のとおり。
出典:日本政府観光局(JNTO)
訪日外客数のシェアの比較 2015年/2016年
なお、2017年12月の訪日外客数は、前年同月比23.0%増の252万1300人で、これまで12月として過去最高だった2016年(205万648人)を47万人以上うわまわった。
市場別では、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシアが単月として過去最高を記録。その他の16市場が12月として過去最高となった。また、1月からの累計では、タイ、シンガポール、マレーシア、豪州、英国、フランス、イタリアの7市場が12月に昨年の年計を超え、これで主要20市場全てで訪日者数が過去最高となった。
日本政府観光局(JNTO)
http://www.jnto.go.jp/jpn/