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069 岡村衡一郎  サービス・イノベーション48手-Part2 ~現場と本部が一体で進めるイノベーション~

069 商品・サービス改良と改悪を分けるもの

【月刊HOTERES 2017年12月号】
2017年12月08日(金)
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岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)

1971 年生まれ。亜細亜大学卒。㈱船井総合研究所を経て、2004 年㈱スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など

商品改良には、制約を突破できる
アイデアがものを言う


変化に追われるリーダーのための実践的イノベーションメソッドとして、ホテル業の事例にとどまらず、多く企業変革の現場から生まれた「チェンジング・メソッド」として紹介していた48 種。そのPart 2 としてお届けする。


 もっといい商品、もっといいサービス。これらを目指して多くの人が取り組んでいる。結果、改良になる場合もあれば、改悪になるケースもある。改良がうまくいくケースの大半は、お客さまを複数設定して研究している。提供側にいる人たちが、複数のお客さまになりきって次のイメージが持てているから改良になる。当たり前のことを言っているかもしれないが、「改悪」になってしまったケースを見てみれば、なりきることの大切さが分かるだろう。

 改悪の大半は、社内事情の優先にあるが、当人たちはそのことに気づかないまま取り組んでいることだ。例えば、営業マンの不満の取り込み過ぎや、製造側の言い分の最優先。競合他社の動向に振り回された開発指示。こうした改良の対策の結果、改悪となったと言える。

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