Close-up
ローカルの魅力を発信し
多様な人々が交流できる拠点となるホテル
WIRED HOTEL ASAKUSA
コンセプトは「LOCAL COMMUNITYHOTEL」。地元である浅草の職人や作家、ポートランドのクリエイティブチーム〝OMFGCO(オーエムエフジーコー)″とコラボレーションして、旅行者など世界中から街を訪れる人々と地元生活者が集い、交流し、より深く体験できる拠点となるホテルを目指しオープン。
1 階はエントランスとカフェ&バー「ZAKBARAN」、2 階は劇場「浅草九劇(運営=㈱レプロエンタテインメント)」、3 階~ 10 階が客室という構成で、4 階はホステル(ドミトリー)、5 ~ 10 階が客室となっている。館内全体、客室とも異素材を組み合わせた和洋折衷の空間。浅草に所縁のある素材や作家によるオリジナルの壁紙、サイン、家具やインテリア、アメニティが配され一部の作品、グッズは購入することもできる。フロア、客室ごとにアートやインテリアが異なる楽しさもある。なお、ホステル含め全客室にスウェーデンの最高級ベッド「DUXIANA」を日本のホテルとして初導入した。
サービス面では、東京で生活する年齢も国籍も仕事も趣味も異なる約50 名の「アンバサダー」がコンシェルジュとなり、浅草から1Mile(約1.6km)の徒歩圏内と100 Mile(郊外)の「友人を連れていきたいローカルスポットや体験」を紹介したマップを独自に作成。マップは各客室に置かれ、詳細はフロント近くでチェックできる。また、スタッフは積極的にコミュニケーションを行ない、夕刻には宿泊者対象にスタッフと一緒に周辺スポットを散策する簡易なツアーを行なうサービスも開始した。
カフェ&バー「ZAKBARAN」は、朝食や日中のカフェ利用から夜まで時間を問わずに地元生活者の利用も多い。宿泊者はチェックイン時にウエルカムドリンクチケットを渡されるため、カフェでお茶を飲みながら情報収集や交流ができる。月替わりで毎週のように音楽や食などをテーマにした各種イベントを開催し、多様な人々の交流の場としても認知度が高まりつつある。
客室の一例。木家具や小物は東京・台東区の「WOODWARK」、フットスローは同じく台東区蔵前の草木染「MAITO」が手掛ける。ほかにも浅草や1Mile 圏内にゆかりのあるメーカーやデザイナーとさまざまにコラボレーションしたインテリアや小物、アメニティを採用
ホテルエントランス。壁にはアンバサダーが提案する1Mile 圏内のスポット「1MILE GUIDE MAP」の詳細が掛けられ、何枚か組み合わせると自分だけのガイドブックが出来上がる
1 階にあるカフェ&バー「ZAKBARAN」。異素材をうまく組み合わせた空間の各所にアートが配され、宿泊の有無を問わず利用できる。1Mile がテーマのつまみと約100Mile の食材の持ち味を生かした料理が気軽に味わえ、地元生活者にも好評
WIRED HOTEL ASAKUSA ワイヤード ホテル アサクサ 東京都台東区浅草2-16-2 TEL.03-5830-7931
敷地面積= 903㎡/延べ床面積=約 1,633㎡/規模=地上10 階/ドミトリー= 26 ベッド、客室= 25 室/料金=ドミトリー4,800 円~、客室(10㎡)
13,000 円~ ※税別 /企画・運営・デザイン=カフェ・カンパニー㈱/開業日= 2017 年4 月1 日