レストラン売上向上に貢献
料飲部長の目の色が変わった
―ゲストの満足度向上と、レストランの収益向上につながるとお考えになったわけですね。
笹井 はい。この話をスタッフにした時、特に料飲部部長の目の色が変わりましたね。昨年も苦労しながら、最終的には良い売上成績を収めたのですが、次の打ち手が必要でした。どんどん攻めていこうという雰囲気の中で、「これだ!」という感じだったのでしょうね。宿泊のお客さまに対して、当日に、直接プロモーションができるわけですから。
勝瀬 笹井総支配人はレストラン売上向上のために、新たなメニューの開発やスタッフの教育などさまざまな努力をされていらっしゃいます。笹井総支配人やスタッフの方々が磨き上げたメニューやサービスをゲストに知ってもらえるというのが嬉しいですね。
知っていただくためにはどうしてもコストがかかります。チラシ一枚でもお金はかかる。プロモーションが終わったらそのチラシは廃棄をしないといけない。さらには効果もリアルに測れない。
私は以前Booking.comの日本の代表を務めておりましたのでABテストを積み重ねることがいかに長期的に収益をうむか理解しているつもりです。handyを使えばどういったプロモーションや広告の反響が大きかったか、どの写真を、どの位置で使用したものにクリック数が多かったのかというABテストも担当者がすぐにテストを実施して検証できます。そして、そのノウハウがホテルに蓄積されて新たなサービスやメニューに繋がります。紙のチラシではチラシがあったから来たのか、たまたま来たのか、反応率すら分かりません。
笹井 宿泊ではすでにレベニューマネジメントが当たり前になっていますが、私はレストランにもその考えを導入しています。一ヶ月前のオンハンドから、当日までにどのくらい予約が伸びるのかを細かに計測し、おおよそ分かるようになってきました。それによってプロモーションがどの程度必要なのかも判断できるようになっています。
私はオンラインでのセールスを「空中戦」と表現しているのですが、それは宿泊部門だけでなく料飲部門でも必要です。「フライヤーをまいて、お客さまが来るのを待つ」ではなく、空中戦で攻めていく事は現在では必要不可欠なプロモーションだと考えています。
外国語対応に課題を抱える
ホテルにも強力なサポートになる
笹井 また、handyは現在日本語、英語、中国語に対応しているということで、海外のお客さまにとって、言語のストレスなくさまざまな情報が得られる事は最高のおもてなしだと思います。私たちホテルスタッフ全員が完璧に語学ができるわけではないので、強力なサポートになると思います。
勝瀬 人不足の時代ですから、そういった人材の確保も大変ですし、教育は大切ですが時間もコストもかかります。そういった言語対応の課題もhandyは解決できます。
―採用がすぐに決まり、実際に導入となるわけですが、導入までにどのようなプロセスがあり、また運用開始までどのくらいの期間が必要なのでしょうか?
野本 採用決定から運用開始までは約1カ月半〜2カ月が目安です。
ホテル様とは導入に向けて定期的にお打ち合わせをさせていただきながら、デザインを決めたり、handyをどのように運用をしていくかを決めたりしていきます。同時進行で運用に向けた研修なども行います。