2007 年5月24 日、東京駅・日本橋口ターミナルという好立地に誕生したホテルメトロポリタン丸の内が今年、開業10 周年を迎えた。周辺にある数多くの企業を顧客とするコーポレートビジネスを主軸に、10 年間変わることなくその太い幹を育ててきた。「当たり前のことを当たり前に」の精神で、開業以来スタッフ全員が一生懸命にサービスに打ち込むことで堅実に業績を伸ばし続けてきたホテルメトロポリタン丸の内。その屋台骨を支えてきた常務取締役総支配人の山田幸秀氏に、開業から現在に至る取り組みと、次なる目標について話を聞いた。
日本ホテル株式会社 常務取締役 ホテルメトロポリタン丸の内 総支配人 山田 幸秀 氏
研修や資格取得でレベルアップ
当たり前のことを当たり前にやる
—ホテルメトロポリタン丸の内は、2017 年5月24 日に開業10 周年を迎えました。まず、スタッフの育成、ブランディングに関する考えをお聞かせください。
ホテルメトロポリタン丸の内におけるスタッフの育成については、「研修受講制度の強化」「資格取得の奨励」を2本柱に取り組みを進めています。研修においては、英会話研修や電話対応研修をメインとしながら、スタッフには外部の研修にも積極的に参加してもらっています。資格取得においては、実際の業務にも生かすことができる「サービス介助士」「食品表示検定」などの有資格者や「救命技能」の認定者を増やしています。
研修受講や資格取得を通じて全体的なスタッフのレベルアップを図ることは、そのままブランディングの強化にもつながっています。「お客さまの声」からは、求められているサービスレベルに達していないために、顧客満足度を下げてしまっているケースも見受けられます。その現実を真摯に受け止めて、「当たり前のことを当たり前にやる」というモットーに基づき、全スタッフが丸の内という土地柄やホテルの持つ雰囲気に負けないレベルにまで実力を引き上げていけるよう努めていきたいと考えています。