中村譲二氏の大胆なアートが店内の雰囲気を“東京”ではなく、“TOKYO”に
最近また西麻布に活気が戻ってきた。その風を感じさせるのが“the ringo” の登場だ。一見ギャラリーかと見紛う前衛的なアートが飾られる店内ではチルアウトミュージックと共にスペイン料理が出される。それも繊細さや丁寧さといった日本人シェフの強みを備えつつ、魚介の香りやうま味などスペイン料理の特徴である部分については妥協のないメリハリを前面に押し出した味の勝負をしているという実に魅力的な提案だ。そんな料理を作る米田氏の料理にはスペインの都会でもなく、田舎でもなく、NY やロンドンをイメージさせるスタイリッシュさを感じる。そこに東京のエッセンスを加え、彼独自のモダンスパニッシュが提案されているのがthe ringo だというわけだ。このような面白い店は西麻布にできるからこそ面白い。一時静かな街となった西麻布がまた時代をリードする日もそう遠くないかもしれない。






DATA
所在地=東京都港区西麻布1-15-1 森口ビル1F
TEL=03・6447・1799
営業時間=ランチ11:30〜16:00 ディナー17:30〜4:00
定休日=無
URL:http://the-ringo.jp/
経営=㈱LiVE FOREVER
店舗面積=82.5㎡(内、厨房面積21.45㎡)
席数=34席(うち個室2室)
客単価=ランチ1200円〜 ディナー6000円~