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HOTERES EYE  épices GINZA 

“スパイスの申し子”朝岡久美子氏が銀座に隠れ家レストランを開業

【月刊HOTERES 2017年04月号】
2017年04月07日(金)
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店舗1階はシェフズテーブルになっており、通常営業以外にスパイス教室も開かれている

 スパイスブレンドの第一人者、朝岡久美子氏が「より広く、直接スパイスの世界を知ってもらいたい」という思いから昨年、銀座に“épices GINZA“ を開業した。30カ国にも及ぶスパイスを使った家庭料理の数々を旬の食材と共に朝岡氏自らが調理し、提供する空間だ。スパイス会社を経営する両親のもと、幼少時より国際色豊かなスパイス文化が身近にあり、さまざまな文化圏の人びとからその極意を教わってきたという。

 

薬味八種冷やっこ。世界の調味料をジャパニーズスタイルの前菜として提案。外国人からの人気も高い
エビのホワイトカレー。カシューナッツをたっぷりといれ、絶妙なスパイスブレンドでクリーミーに仕立てた。後引く味と評判の一品

 両親から引き継いだ会社ではプロ向けにスパイスブレンディングの講座も開講し、ガストロノミー業界にも大きく貢献してきた朝岡氏が今なぜ自らが厨房に立つ店舗だったのか? 一つはまだまだ認知の浅いスパイス文化を広く知ってもらいたいという使命にも近い思い。そして実店舗という形の” ラボ“ を持つことで「スパイスと何か」の多岐にわたるコラボレーションの形をリアルコミュニケーションで発信したいという考えからだ。今年3 月からは” サロン・ド・エピス“ と題した毎月テーマが変わるコラボイベントもスタートした。百種百様なスパイスの世界が朝岡氏によってどう展開されていくのか楽しみだ。

取材・本誌 毛利 愼
 

朝岡氏が幼いころから食べてきたという「バナナブレッドケーキ」。“母の味”を感じる優しい味わいだ。これと共に毎月変わる世界のスパイス菓子の販売もされている
オーブンチーズフォンデュ。ブレンドスパイスで味付けしたモンドールチーズ等を厚揚げやエピスファームで栽培した野菜などと共に楽しむ一品
店舗2 階部分。自宅に招かれた気分で楽しんで欲しいとゆったりとした作りになっている
オーナーシェフの朝岡久美子氏。épices GINZA は彼女の「こんなお店があったらいいな」を実現したスパイスが主役のお店だ

DATA
所在地= 東京都中央区銀座8-18-6 二葉ビル
TEL=080・6934・1274
営業時間= ランチ11:30 ~ 14:00 ディナー16:30 ~ 22:00
定休日= 日、祝日
URL=http://www.epiceginza.co.jp/
経営= スパイススタジオ㈱
店舗面積=100㎡/席数=20 席
客単価= ランチ4000 円
ディナー1 万2000 円

 

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