丸ノ内ホテル制服リニューアル
大正13年創業の丸の内ホテルは、昨年10月に丸の内オアゾに移転後満12周年を迎えたのを機に、「世界のお客様にわが家のおもてなしを」としてコンセプトを再構築した。
このコンセプトを体現すべく、国産にこだわり高品質なシャツやアイテムを発信しつづける鎌倉シャツにオーダーメイドでの開発を依頼。フロント、レストラン、ハウスキーピングのスタッフが、個性を表現しながらも、デザイン性が高く、統合されたハーモニーを生み出す制服が完成したとしている。
■テーマは「ファッショナブルな制服」個人のおしゃれが“おもてなし”に
従来、制服は1つの職種に1点が基本でしたが、スーツやシャツなどコーディネートの土台は共通で、ネクタイやスカーフ、ボウタイ、ポケットチーフなどの小物については複数のバージョンを用意。
スタッフが、その日の気分やおもてなしのシーンによって組み合わせや巻き方などの着こなしを替え、アレンジやおしゃれを楽しみながら、個性を表現する新発想の制服。
和の要素を取り入れたシックでモダンな館内空間に合わせ、スーツは、清楚な黒・紺をベースに、高級感のあるシルクを用いた小物は、ゴールド、レッド、ネイビーなどを用いて華やかで洗練されたイメージを訴求。
個性豊かに制服を着こなすことで、スタッフの自信と意識がより高みを目指すものになると確信し、同ホテルではゲストに「いつでも帰ってきたい!」と思ってもらえる、わが家のおもてなしを提供していくとしている。
●各セクションの新制服コーディネート例
フロントスタッフ
<フロントスタッフ>
女性はスカーフとインナーを1人各3種、男性はネクタイ3種を貸与。
スカーフの巻き方や、ポケットチーフの挿し方など個人が工夫することでゲストへ新鮮な印象を与え、ホテルブランドイメージの向上を目指す。
「ポム・ダダン」スタッフ
<レストラン「ポム・ダダン」スタッフ>
ホールは、男女ともにベストとサロンを白・黒2種、男性はネクタイ3種、女性はボウタイ2種、スカーフ1種を用意。時間帯やシーンに合わせてさまざまな着こなしでおもてなしする。
キッチンのコックコートにはロゴを刺繍であしらい高級感とプロフェッショナリズムを表現するとしている。
ハウスキーピングスタッフ
<ハウスキーピングスタッフ>
ベストとサロンで清楚な印象で、気持ちのよいサービスを提供する。ストレッチの利いた素材で、動きやすく洗いやすい素材にもこだわっている。
■ ベストの裏側にはロゴマークの刺繍 ■
コックコート、レストラン・ハウスキーピングのベストの裏にはロゴを刺繍した。
後ろ姿でもお客様に「ホテリエ」と認識していただくさり気ないおもてなし。
<ユニフォーム作成にあたって>
メーカーズ鎌倉株式会社 企画制作 佐野貴宏氏よりメッセージ
歴史ある「丸ノ内ホテル」様からの依頼は、まだ残暑の続く9月だった。
すぐにチームを結成し、現地調査に向かった。落ち着いた雰囲気のエントランス、ブラックとゴールドを基調にしたクラシックな館内、私達は由緒あるホテルの佇まいにたちまち魅了された。
清掃がゆき届いた清潔な空間には、正装が徹底された清楚な人達が似合う。
最適な素材選びと立体的に縫い上げる確かな縫製技術。
ジャストサイズの重要性をテーマに私達の取組みがスタートした。
服の持つ力は計り知れない。
個人をより知的に演出し、空間に一層の統一感をもたらす。
ホテル全体のコンセプトに寄り添ったユニフォーム作りに何度も試作を重ね、
納得のいくまで話し合い、ようやく完成した。
新生二代目「丸ノ内ホテル」。
新たなスタートを鎌倉シャツは心から応援いたします。
丸ノ内ホテル
http://www.marunouchi-hotel.co.jp
メーカーズシャツ鎌倉
http://www.shirt.co.jp/