森トラスト㈱は2017年2月1日、同社主催の記者会見において銀座二丁目で進めている「銀座2丁目ホテル計画」のプロジェクトについて一部詳細を公表した。
同プロジェクトは、シャネルやカルティエ、ブルガリ、ルイ・ヴィトンなど海外の高級ブランドショップが集積する銀座二丁目交差点に近接した、マロニエ通りに面する敷地面積約660㎡のホテル開発計画。
伝統と先進性をあわせ持つ世界的な商業都市「銀座」にふさわしい、インターナショナルブランドのラグジュアリーホテルを2020年初頭の開業に向け計画しているとし、同プロジェクトに建築家の隈研吾氏が参画すると公表していた。
記者会見において同社代表取締役社長の伊達美和子氏は、ホテルブランドは現時点で決定していないものの、候補ブランドはほぼ決定しており最終交渉の段階にあるとし、日本初進出となるライフスタイルブランドとなる予定だと語った。なお、客室数は100室前後になる予定で、運営形態はMC(運営委託)となる見込み。
また、ホテル内には、銀座の煌めきが望める「ルーフトップバー」や「テラス付レストラン」を備えるホテルになるという。ADRは「5〜8万円になるのでは」(伊達氏)としている。
また、同ホテルの1〜2階にはテナントが入る予定であるが現時点では未定。ホテルブランドが決定次第選定をしていくとしている。
建物外観(イメージ)
■計画概要
所 在:東京都中央区銀座二丁目8番15
敷地面積:663.31 ㎡
延床面積:約 7,000 ㎡(今後の行政との協議により、変更する可能性があります)
主要用途:ホテル、店舗
設 計:隈研吾建築都市設計事務所・安藤ハザマ設計共同企業体
開業予定:2020 年初頭
【代表者コメント】※プレスリリースより
森トラスト株式会社 代表取締役社長 伊達美和子氏
当社が進めている『銀座二丁目ホテル計画』を、隈研吾さんとともに創っていけることを、大変嬉しく感じております。銀座の新たな魅力あるスポットとして発展している「銀座二丁目エリア」の個性をさらに引き立てるような、スタイリッシュなラグジュアリーホテルを目指す中で、とても心強いパートナーを得られたことを感謝しております。
国際都市・銀座のさらなる発展に貢献できるホテルを目指し、隈研吾さんとともに取り組んでいけることを楽しみにしております。
東京大学教授 隈研吾氏
『銀座二丁目ホテル計画』に参画することができ大変光栄に感じております。
今日において、世界の人々は歩いて楽しいウォーカブルな都市に魅了されています。その中でも銀座は江戸時代の町割りが残る、まさにヒューマンスケールな場所です。
新たな都市の価値の創造をリードする森トラストの発想力と、我々隈研吾建築都市設計事務所・安藤ハザマ設計共同企業体の総合的なデザイン力・技術力の融合によって、銀座の新しいランドマークとなるヒューマンで上質なホテルを実現できるものと確信しております。