輸入家具をはじめとする高級家具インテリア販売の最大手のひとつ大塚家具。ホテルやレストランをはじめとしたコントラクト事業にも注力しており、東京・本社コントラクト営業部に続き昨年6 月には大阪にも新設し、さらに今年は全国に拠点展開を予定している。同社を率いる大塚久美子社長にホテルにおける家具の考え方や家具の果たす役割について伺った。
㈱大塚家具 代表取締役社長 大塚 久美子 氏
日本の家具業界は発展途上、
伸びしろはまだある
□高級家具の販売では、業界のトップクラスとして知られる大塚家具ですが、今後の事業展開について教えてください。
当社はB to C が主体ではありますが、実はB to B にも注力しており、実際にこれまで多くのホテル企業さまとお取引させていただいています。
昨年は㈱ひらまつさまと業務提携して、新規開業されたホテル「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS」さまの家具を当社で取り扱いさせていただきました。
また、旧グランドプリンスホテル赤阪跡地に昨年7 月に開業されたザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町さまの全客室とパブリックスペースの主な家具、インテリアアクセサリーなども当社で取り扱いました。京都ではアッパーグレードホテルの開業計画のお手伝いもさせていただいております。
新規出店ホテル以外にも、ホテルオークラさまから家具の再生のご相談をいただいたり、ホテル椿山荘東京さまのリノベーションにも携わせていただきました。これらには新品の家具もありますし、既存の家具のリファインもあります。
□ところで現在の経営環境は、どのような時代ととらえられていますか。
既成概念ではとらえられなくなっていると感じています。何があってもおかしくない。予想通りの既定路線はなくなっているのではないでしょうか。だから時代の動きを敏感に感じ取って機敏に動くことが必須と考えております。