企業理念を柱に実践のための10の掟を提示、社員一丸となり徹底的に追及
“ここでしかできないことを実践すること”を基本にサプライズカンパニーとして社会に旋風を巻き起こしていくことを目指しているのが、伊藤誠英社長率いる㈱ブライド・トゥー・ビーだ。社員満足度調査でも98%が「会社が好き」と回答、この3 年間結婚が理由の退職はゼロ、産休や育休の取得率は100%、名古屋の企業であるが東京はじめ全国から就職志願者を得るなど、次世代注目の企業だ。次世代を魅了するポイントをお聞きした。
福永 御社は今、最も勢いのある注目企業とお伺いしましたが、そのポイントをお聞かせいただきたいと思います。まず始めに御社の事業内容を教えていただけますでしょうか。
伊藤 2004 年5 月の起業以来、ゲストハウスとして「エル・ダンジュ本店」とドレスショップ「LAVOGA」をオープンしました。2006 年少人数用ゲストハウス、2010 年名古屋駅に「エル・ダンジュナゴヤ」をオープンいたしました。売り上げ全体の9 割はウエディング事業です。現在60 人のメンバーが勤め、平均年齢は30 歳です。
福永 全国から就職希望者があり、実際に東京から名古屋に移住してこられる方もいらっしゃるとお聞きしました。移住してまで働きたいと思わせるポイントは何でしょうか?
伊藤 大企業でないからこそ、弊社にしかできないことを徹底的に追求し取り組んでいることだと思います。当社は理念をとことん追求する会社です。サービス業を愛する人のために存在し、ナンバーワンのチームワークを目指し、幸せな人が幸せな人を創る、この理念の実現に邁進していることではないでしょうか。といっても起業当初からこのような考えではありませんでした。私自身、様々な仕事を経験し28 歳で起業しましたので、事業展開の速度も速くどんどん出展して拡大化を図ろうと考えていました。ところが一人突っ走っていくほどに、メンバーの会社に対する満足度が下がっていくのを感じたのです。そのとき、このままでは長期的な企業成長は望めないと思い、出店計画を取り止め、まずは従業員満足度を高めていくことに7 年前から取り組みはじめました。みんなで稼いだ利益を人材育成や給与や休日や福利厚生など、働く環境を整えることを優先し、時間もお金も投資をしてきました。ここ3、4 年前からようやく手応えが感じられるようになり、結果、全国から就職希望者が集められるようになったのです。