外さない裁量の良さ、ゲストのニーズに対する並外れた繊細さ、周辺エリアに関する博士的知識など、時代に関わらず、ホスピタリティ業界に常に必要とされる特質はどれも、どこからともなく生まれてくるものではありません。そこには、そういったサービスを提供する人たちの常日頃の個性と、ただの“プロ精神”だけではカバーしきれない多大な努力が反映されているのです。そう、正直これは、かなりストレスを要される業種だったりするんです。じゃあそんな彼らたちは、どうやって日々平静を保っているのでしょうか。仕事柄、話題に尽きないホテル代表者に、彼ら自身のリラクゼーション方法を聞いてみました。
「サブ カラコイ(SuB Karakoy)」トルコ|イスタンブール
答えてくれたのは:共同経営者のCigdem Sungurさん
この街が特に忙しくなるのは・・・
「大都市ならどこでもそうですが、ラッシュアワーですね。僕はその混沌を避けるために、ホテルの近くに引っ越したので、今は渋滞した車の波を横目に歩いたり、ほかのハッピーピープルに混ざってトラムを利用してます」
心の平静を保つために私は・・・
「カラコイ地区にある自宅の通り向かいにある、お気に入りのハマム、休日によく訪れるのは・・・
「どこか、ボスポラス海峡の水辺ですね。友達と何時間も散歩しては、数あるウォーターフロントのカフェで休憩したり。ボートで対岸に渡って、Lacivertで夕陽を見ながらワインとか、Aşşk Kahveでお茶を楽しんだりすることもあります。だって、こんな風に気分に合わせて大陸を変えられる場所は、世界中ほかにないでしょう?」
「クロスビー ストリート ホテル(Crosby Street Hotel)」アメリカ|ニューヨーク
ニューヨーク『CROSBY STREET HOTEL』
答えてくれたのは:北米セールス・ディレクターのNarell Devineさん
この街が特に忙しくなるのは・・・
「9月のファッションウィークですね。ここに住む人たちが夏休みから戻って、街中がそわそわしだす季節なので!」
心の平静を保つために私は・・・
「(スピニング専門のジム)Soul Cycleでクラスを受けてます。45分集中して頭を空っぽにできるので、雑念を取り払うのに役立つんです」
休日によく訪れるのは・・・
「バワリー周辺。買い物してます(お気に入りのショップはBlue & Cream)!あと、New Museumの展覧会を観に行って、BohemianかBar Primiでディナーなんていうのも好き。友達とカフェは定番です」
「クラスカ(Claska)」東京|目黒
東京『CLASKA』
答えてくれたのは:ホテルマネージャーの牧野 雅哉さん
この街が特に忙しくなるのは・・・
「春、夏、秋と・・・本当に、どの季節も忙しいです!」
心の平静を保つために私は・・・
「できる時は、鵠沼か片貝でサーフィンしてます。どちらもサーフィンで有名なエリアですね。砧公園か駒沢公園で娘とピクニックして楽しんでることも」
休日によく訪れるのは・・・
「やっぱりサーフィンしてますよ。千葉県湘南エリアの定番サーフスポットですね」
「ザ ウェルズリー(The Wellesley)」イギリス|ロンドン
ロンドン『THE WELLESLEY』
答えてくれたのは:ドアマンのNicholas Phillipsさん
この街が特に忙しくなるのは・・・
「一年中、でしょう。ロンドンではいつもなにかしら行われているので。2015年はウィンストン・チャーチル他界から50周年、また、彼が初めて首相の位に就いてから75周年ということで、ウェルズリーでは、チャーチル・スイートご滞在の方向けに特別パッケージオファーをご用意しています。それと今年はラグビーワールドカップもありますし、例年通りウィンブルドン、ロイヤルアスコット、チェルシー・フラワーショー、それと、待望のキャサリン妃のご出産も楽しみですね!」
心の平静を保つために私は・・・
「サッカーするか、応援しているチェルシーFCの試合を観戦してフィットネス。ロンドン市内の伝統的なパブで友達と飲みながら社交に勤しみ、ロンドン自然史博物館やサイエンス・ミュージアム、大英博物館を訪れて知的健康をキープしています」
休日によく訪れるのは・・・
「冬のホリデーシーズンはホテル向かいのハイドパークの特設イベント“Winter Wonderland”でよく、グリューワインとドイツソーセージを楽しんでいました。夏は市内に数ある緑の空間でリラックスしています。特にハムステッドヒースでは池でスイミングを楽しむこともできるんですよ」
「グランド ホテル デュ パレ ロワイヤル(Grand Hôtel du Palais Royal)」フランス|パリ
パリ『GRAND HÔTEL DU PALAIS ROYAL』
答えてくれたのは:セールス&マーケティング・ディレクターのSeverine Greaultさん
この街が特に忙しくなるのは・・・
「ファッションウィーク中」
心の平静を保つために私は・・・
「気分転換をしてます。方法は主に、
1)ホテル内パノラミック・スイートのテラスでひと呼吸。街の喧噪から離れたスペースでパリの街並を一望できる、すごくリラックスできる空間です
2)友達と週1回通っているダンスクラス。主婦でもホテルスタッフでもなく、自分らしさを表現できる唯一の時間です
3)シャンパンを1杯。ナポレオン・ボナパルトも言ったように、“シャンパンなしで生きては行けない。戦に勝てば飲んで自分を報い、負ければそれで自分を慰めるのだから”!」
休日によく訪れるのは・・・
「朝は夫と一緒にパレ・ロワイヤル周辺のアートギャラリーをよく散策しています。パリのど真ん中にありながら、なかなかの穴場エリアなんですよ。午後はキッチンで料理しているか、外で買い物してます。結局私も女ですから(笑)」
本記事の提供者:Tablet Hotels
ホテルステイにこだわりを持つトラベラーのために、独自のテイストで世界中から素敵なホテルを厳選した、セレクティブな宿泊予約サイト。ローラン・ヴェルヌとマイケル・デイビスにより2000年に設立、本社はニューヨーク、日本語サイトを含め10カ国語で展開、世界に100万以上のユーザーを有する。現在掲載中のホテルは約2000軒。実際に宿泊したユーザーの評価が一定基準を下回るとサイトから除外するなど、セレクションのクオリティ維持に努めている。