東京商工リサーチによる2016 年9月の「倒産月報」が10 月11 日に発表。全国の企業倒産件数は650 件、負債総額が853 億2000 万円となった。
倒産件数は前年同月比3.4%減(23件減)で、2カ月ぶりに前年同月を下回った。今年最少で、9 月としては1990 年(531 件)以来の低水準にとどまった。
依然として金融機関が中小企業のリスケ要請に対応しているほか、財務内容に改善の兆しがみえる企業への貸し出し増も追い風になっているとみられる。
負債総額は前年同月比68.5%減(1855 億7800 万円減)で3 カ月ぶりに前年同月を下回った。今年最小規模になり、月次の負債総額が1000 億円を割り込んだのは2015 年8 月(978億9600 万円)以来1 年1 カ月ぶりの低水準。
負債10 億円以上の大型倒産が今年最少の7 割を占めて、依然として小規模な倒産が過半を占める状況に変化がない。
こうしたなか、地区別件数では、9 地区のうち4 地区で前年同月を上回り、2 地区で前年同月数であった。全体の倒産は前年同月を下回ったものの、地区別でみると状況が一様ではないことから、今後の推移が注目される。
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東京商工リサーチ
9 月の全国企業倒産状況—負債総額853 億2000 万円 宿泊業6(前年比4 件減)、飲食業53(前年比9 件増)
【月刊HOTERES 2016年11月号】
2016年11月18日(金)