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藤田観光株式会社 代表取締役社長 瀬川 章 氏

独自の強みを磨きながら 国内・外さらなる積極展開を目指す

【月刊HOTERES 2015年05月号】
2015年05月29日(金)
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2015 年4 月24 日にホテルグレイスリー新宿を開業させた藤田観光㈱は、2016 年以降ホテルグレイスリー沖縄、京都寺町(仮称)のほか、箱根、ソウルに新規ホテル計画を予定するだけでなく、既存ホテルの大規模なリノベーションなど複数の大型投資の計画を公表しており、積極的な“攻め”の姿勢が見てとれる。国内にとどまらず海外まで、そして宿泊主体型からフルサービス、旅館、レストランまで幅広い事業展開を行なう同社が、今後どのような事業構想を描くのか。同社代表取締役社長 瀬川章氏に聞いた

聞き手・本誌 村上 実 岩本 大輝 文・本誌 岩﨑 友昭 撮影・林 正

業績は好調に推移
 
昨年~今期にかけてのホテル事業全般の現状はいかがですか。
 
 当社は先日、2015 年12 月期の第1 四半期決算を開示しました。グループ全体の売上高は、「京都国際ホテル」と「箱根小涌園ユネッサンイン」の閉館の影響もあって前年同四半期比3 億3700 万円減収の143 億3700 万円に、重要指標と位置づける減価償却費等負担前の営業利益はホテルグレイスリー新宿の開業費用や後述する㈱かわのの株式取得費用などもあり前年同四半期比2 億400 万円減益の3 億1800 万円でした。前年同四半期比では減収減益となりましたが、新中期経営計画で定めた目標数値に対しては、予定通りに進捗しています。
 宿泊を担うWHG 事業は、インバウンドの追い風もあって予想を超えるほど好調です。月次売り上げで見ますと、2012 年の春より対予算プラスが続いており、これには稼働率よりもADR 上昇の効果が大きく寄与しています。しかし、この4 月より新宿ワシントンホテル本館が丸一年をかける大改修工事に入り、期間中は稼働が半分になります。同じ新宿の歌舞伎町にホテルグレイスリー新宿がオープンしましたが、今期についてはこうした先行投資が業績に与える影響は大きく赤字予算の計画となっています。箱根ホテル小涌園を軸としたリゾート事業もやはり宿泊が中心になりますから、WHG 事業ほどではないですが、インバウンドの追い風の中にあります。また、温泉施設はお金や時間に余裕のある団塊世代の方々に人気があり、リピーターとしてご利用いただいています。
 今後の業績につきましては、2016年には黒字化し、新宿ワシントンホテルとホテルグレイスリー新宿がフルに寄与し始める2017 年には売上高755 億円、営業利益28 億円、中期経営計画の最終年度2019 年には売上高880 億円、営業利益53 億円を計画しております。

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