1991 年の誕生以来富裕層旅行者に高い支持を受け続けるSIX SENSES HOTELS RESORTS SPAS(以下「シックスセンシズ」)は現在11 軒のリゾートと18 軒のスパ、1 軒のレジデンスを展開しており、さらに今後複数の開業案件を抱えているという。本インタビューでは同社代表のBernhard Bohnenberger 氏に、同社の特徴や今後の展望について聞いた。
SIX SENSES HOTELS RESORTS SPAS President Bernhard Bohnenberger 氏
ラグジュアリーを追求する中で出会った
“そこでしかできない経験ができること”
というコンセプト
――まずはシックスセンシズについて教えてください。
シックスセンシズは9軒の「シックスセンシズリゾート&スパ」、2軒の「エバソンリゾート&スパ」という二つのリゾートブランドと、18 軒の「シックスセンシズスパ」というスパブランド、さらには1 軒の「シックスセンシズレジデンス」を展開しています。
シックスセンシズは“Local Sensitivity, Global Sensibility”、“Crafted Experiences”、“Emotional Hospitality”、“PioneeringWellness”、“Fun & Quirky”、“Responsible & Caring” の6 つの価値観を掲げています。
シックスセンシズは1991 年に誕生をしたのですが、私のその創業の時から携わっています。以前私は有名なグローバルブランドのホテルチェーンで勤務をしていたのですが、それらとは全く違うホテルをつくりたいと考えている中で、このシックスセンシズに出会いました。創業の際に重視をしていたのは“そこでしかできない経験ができること” です。それらを模索する中で、ウェルネスにも行き着きました。
――シックスセンシズのウェルネスは非常に有名です。
ウェルネスというのは、ただマッサージやスパ、マニキュアやフェイシャルを受けるというだけではなく、ゲストが望めばさらに踏み込み、デトックスや治療も受けられるような、ゲストの希望に寄り添う包括的なプログラムとなっています。気軽に一つ二つトリートメントを受けるという人もいるでしょうし、一方でもっとシリアスに治療目的で来られる方もいます。
また、そのためには周囲の環境や自然というものも密接に関わってきており、シックスセンシズはエコロジカルでサステイナブルであることに力を注いでいます。そのためにVicePresident Sustainability という役職を設け、サステナビリティチームも設置し、全てのプロパティでサステナビリティ担当がおります。また、農場や養鶏場、養蜂場を運営し、環境に良い素材を使い施設運営を行なっております。さらには、100% には出来ていませんが、プラスチックフリーにも力を入れて取り組んでいるのですよ。