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会見レポート ㈱ひらまつ 

「食」をテーマにホテル事業を展開 10年後、300億円規模まで成長させる

【月刊HOTERES 2016年09月号】
2016年09月30日(金)
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「ヨーロッパのオーベルジュを意識しながらも、素晴らしい日本の旅館のおもてなしの心を取り入れていきます」と語る陣内孝也氏。「私たちのホテルの最大のコンセプトは『滞在するレストラン』であり、『ヨーロッパの旅館』という言葉でその在り方を表現しています」

1982 年、東京・西麻布にオープンした24 席のフランス料理店「ひらまつ亭」に始まり、「ひらまつ」「ASO」「ポール・ボキューズ」などのブランドで33店舗のレストラン、カフェを日本全国とフランス・パリで展開している。2017年に創業35 年を迎えるにあたり、レストラン、ウエディング、ワイン、ケータリングに加わる新規事業として、ホテル事業をスタートさせた。16 年7月15日、三重・伊勢志摩にオープンした「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島」を皮切りに、10 月27 日に「熱海」、12 月末には「箱根」と直営ホテルがオープン。18 年に沖縄・宜野座村にも計画がある。

 8 月25 日、東京で開催されたホテル事業説明会において、代表取締役社長の陣内孝也氏は「創業以来35 年間、ひらまつは最高の料理人が提供する最高の料理とともに、日本のおもてなしの心を持った最高のサービスによる付加価値によってレストランを展開してきましたが、新たな可能性を追求するためホテル事業を展開します」とあいさつした。同社が目指すホテルの最大の特徴は「食」。地産地消をベースに、ネットワークを駆使して仕入れた最高食材を用いたフレンチやイタリアン、和食を提供しながら、満足度の高い連泊利用を目指す。
 
 全8 室の「THE HIRAMATSU HOTELS& RESORTS 賢島」はオープン以来、順調に稼働している。同ホテルの運営責任者でもある取締役の長谷川幸太郎氏は「第1 号店という大きなプレッシャーの中、オープン前から取り組んできました。おかげさまで7 ~ 8 月に関してはほぼ満席でした」と振り返った。
 
 第2 号店となる熱海は約3400 坪、13 室。現代の名工と謳われた木下孝一棟梁が手掛けた、数寄屋造りの傑作。相模灘に育まれた滋味あふれる新鮮な魚介類を使った料理、和と洋の感性が紡ぐ美しく贅ぜいたく沢なひとときを提供する。第3 号店の箱根は、約2000 坪、10 室の予定。ホテル事業の初年度売り上げは、3 店舗合計で13 ~ 14 億円を見込む。さらに18 年にオープン予定の沖縄・宜野座村の約7000 坪20 室のリゾートホテルも計画している。

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