札幌や新千歳空港から直通バスで約90 分。留寿都村の美しい自然の中にひろがる「ルスツリゾート」の中核ホテルとして23 年間営業してきた旧「ルスツタワーホテル」が、このたびリブランドし、「ウェスティン ルスツリゾート」として6 月8日にグランドオープンした。北海道を代表する企業として知られるオーナーの加森観光㈱と、世界的なホテル運営企業であるスターウッドホテル&リゾートの提携により誕生した新生リゾートホテルの魅力と展望を、宮崎敦総支配人に聞いた。
ウェスティン ルスツリゾート 総支配人 宮崎 敦 氏
北海道・ルスツ発の新しい国際リゾート
❒ まずはホテルの概要についてお聞かせください。
「ウェスティン ルスツリゾート」は、昨年12 月5 日にプレオープンし、第二期工事を経て6 月8 日にグランドオープンしました。施設改装やシステム変更のための総投資額は約22 億円です。
「ルスツリゾート」にスターウッドホテル&リゾート(以下「スターウッド」)のブランドの一つである「ウェスティン」のホテルが誕生した背景には、国際認知度の高いラグジュアリー・ブランドを誘致することで、ルスツの総合リゾートとしての可能性を世界レベルに引き上げ、さらにそこから北海道の観光産業全体の活性化へとつなげていきたいという、オーナーサイドのかねてからの強い思いがあります。
そうした意味で、スターウッドが北海道有数の企業である加森観光とマネジメント・コントラクトを結ぶことができたことは、さまざまな意味で大いに意義のあることだと思います。国際ブランドの誘致は、国内のみならず海外からのお客さまにも目を向けることでもあり、当方としても北海道の観光産業の未来を描いていく上で重要な役割を担っているという自負があります。
スターウッドからは総支配人である私と、営業・マーケティング、経理の担当が加森観光に加わり、ホテルを支えています。契約はマネジメント・コントラクトではありますが、予約やオペレーションは「ルスツリゾート」全体でシェアするという非常にユニークな運営体制となっています。