「インバウンドゲストへの過度の依存は危険。国内旅行市場の大半を国内旅行者が占めていることに留意すべき」と話す星野氏
星野リゾート(代表 星野佳路氏)が東京国際フォーラムで4月13日に定例プレス発表会を行なった。
星野氏らは、まず「星のや京都」などのリニューアル情報や、長門湯本温泉(山口県長門市)活性化計画のプラン策定を受託したこと、新入社員の入社時期を年4回に分散化したことなどを発表。
「星のや東京」外観(1/30 建築模型)
続いて年内開業を目指す「星のやバリ」の進捗状況や、東京・大手町のオフィスビル街に誕生する日本旅館として関心を集めている「星のや東京」(7月20日開業予定)の概要について話した。特に「星のや東京」については、ソフト・ハード両面の独創性あふれるコンセプトが詳しく紹介された。特にユニークなのがフロアごと(3階~16階)に設けられる「お茶の間ラウンジ」の存在だ。
同ラウンジは日本家屋における “茶の間”のように、ゲストが自分に合ったスタイルでくつろぐためのセミプライベートな空間として位置づけられる。ゲストは自室と同ラウンジを行き来しながら、チェックイン時の「和菓子とお茶」、夕食前の景気づけの「日本酒・焼酎」など1日のさまざまなシーンにふさわしいサービスを楽しむことができる。星野氏は同施設について「東京で日本旅館を通用させることが最大のテーマ。国際都市で日本旅館というカテゴリーを成立させることができれば、それを武器に国際市場に打って出ることができる」と述べた。
また、「星のやバリ」については今年11月のパーシャルオープンを経て17年3月にグランドオープンすると明言した。
星野リゾート
http://www.hoshinoresort.com/