パリ近郊の豪華な古城でフランス流「アール・ドゥ・ヴィーブル」(生活アート)を身に付けたホスピタリティーのプロを養成するマネージメントスクール「エコール・フェリエール」(総投資額2500 万ユーロ/約33 億5000 万円)が2015年10 月に開校した。その創立者であるカリル・カテール氏に聞いた。
取材・文 俵 麻呂(パリ在住ジャーナリスト)
Photo by:fbouquillon
カリル・カテール氏
Khalil KHATER
〈Profile〉1966 年レバノン生まれ。経済学博士、シアンスポ(政治学院)卒。現在、ホテル関連事業グループ「アクセリス」(http://accelis.fr)のCEO。大手金融グループを経て、チェーンホテル「ホリデー・イン」GM に就任。その間に体験したホテル業界の問題点とニーズに対応するホテル向けサービス会社を設立。2015 年10 月、長年の念願であったホスピタリティー業界の人材養成スクール「エコール・フェリエール」を開校
施設概要
ECOLE FERRIERE(エコール・フェリエール)
所在地= CHATEAU DE FERRIERES, RUE DU CHATEAU. 77164 FERRIERES EN BRIE, FRANCE
Tel = 33.1.8116.7777/ www.ferrieres-paris.com
開校日= 2015 年10 月6 日/オーナー=グループ・アクセリス/カリキュラム= 3 年間と5 年間のコースがあり、最初の2 年間の基礎課程は、全員共通プログラムで、3 年目から専門コース「ホテル」「ガストロノミー」「ラグジャリー」を選択する/初年度入学者数= 35 人/講師数= 24 人/スクール用施設(現時点)=実習用レストラン(2 軒)「ル・バロン」「ル・シェ」、実習用ホテル「パクソン ホテル&スパ」、実習用厨房(1000㎡)、教室12 室(12 ~ 48 人用)、自習室1、休憩室1、講師室2、カフェテリア・図書室各1
■貴校の教育の基盤であるフランス流「アール・ドゥ・ヴィーブル」とは
形式だけのしきたりやマナーではなく、お客さまへのサービスに喜びと誇りを感じるという寛大さです。そのためには人が好きであることが大前提です。フランスではサービスの行為を疎む傾向がありますので、そのメンタリティーを変える必要があります。