ラグジュアリー外資系ホテルの進出など国内のみならず世界でその知名度を高めるニセコエリア。その4 つのスキー場の中でも過半のシェアを占める「Niseko Grand HIRAFU」をグループで所有・運営する㈱東急リゾートサービスは「Grand HIRAFU」、ホテルニセコアルペンの運営のほか、「HANAZONOリゾート」のスキー場運営なども手掛ける。本稿ではGrand HIRAFU 統括総支配人の釜江氏とホテルニセコアルペン 総支配人の長谷氏に現在の取り組みや今後のビジョンについて聞いた。
ニセコ全体を活性化させることが重要
❏㈱東急リゾートサービスのニセコエリアでの事業の指揮を執るのはこのニセコに着任して7 年目となるという統括総支配人の釜江氏だ。
「東急グループがニセコで事業を展開したのは1985 年、ニセコ国際ひらふ、ワイススキー場が東急不動産傘下となってからです。その後ニセコエリアでの事業を拡大し、現在はGrand HIRAFU、ホテルニセコアルペンの運営のほか、HANAZONO リゾートのスキー場運営受託、ホテル型コンドミニアムの運営などを手掛けています」(釜江氏)
❏ザ・リッツ・カールトンやパーク ハイアットの進出など国内だけでなくスキーリゾートとして世界的にも高い知名度を持つニセコエリアだが、同社が運営するGrand HIRAFU のニセコエリアでのシェアは非常に大きいという。
「Grand HIRAFU はニセコユナイテッドでのシェアの過半を占めています。ですから、私の仕事というのは自社で運営するエリア自体の業績を向上させることはもちろんですが、ニセコエリア全体を活性化させることで自社の業績もさらに向上させていく、という考え方が重要だと考えています。そのため、倶知安町やニセコ町、地元の多くの事業者と協力をしながらニセコエリアの活性化に向けたさまざまな取り組みを行なっています」(釜江氏)