2015 年11 月3日、帝国ホテルは開業125 周年を迎えた。
㈱帝国ホテルとしては上期で過去最高益を達成するなど業績も好調で、また訪日外国人の増加など外的環境も追い風が吹く中、同社代表取締役社長であり、帝国ホテル東京の総支配人として現場の陣頭指揮も執る定保氏が、この125 周年をどのように捉え、そして未来をどのように見据えるのか。
㈱帝国ホテル 代表取締役社長 帝国ホテル東京総支配人 定保 英弥 氏
開業125 周年記念日のイベントが
「帝国ホテルらしい」かたちでできた
― まずは開業125 周年おめでとうございます。
11 月3日に開催された「125 周年開業記念日 ロビーコンサート」も拝見をさせていただきましたが、非常に数多くの方が集まり、帝国ホテルへの注目の高さがうかがえました。
ありがとうございます。ロビーコンサートには重要無形文化財総合認定保持者である能楽囃子大倉流大鼓の 大倉正之助さん、そして能楽一噌流笛方の一噌幸弘さんをお招きし、おかげさまで約250 名のお客さまにお越しいただけました。また、コンサートに先立ち11 月5日に行なわれた「2015 ミス・インターナショナル 世界大会」に出場するために来日中だった各国・地域の代70 人にご来館いただき、125 周年の記念イベントに花を添えて下さりました。おかげさまでこれまでの記念イベントの中で最も華やかなものになった気がします。そして、インターナショナルで華やかなイベントの後に、日本らしいコンサートが開催できたことというのは、まさに帝国ホテルらしいお祝いのかたちになったと嬉しく思います。
また、帝国ホテル東京ではほかにも、開業125 周年を記念し、2014 年11 月から来年3 月までホテルの正面ロビーをはじめ、館内6 カ所で125 年の歴史を振り返る記念展示を行なったり、ディナーショーなどのイベントやレストランフェアのほか、記念オリジナルワインの販売なども行なっています。
― 社内に向けてはどのようなイベントが行なわれたのでしょうか?
「開業125 周年 従業員の集い」として、東京と大阪それぞれにおいて8月末に宴会場に従業員とその家族を招いて立食形式のパーティーを開催しました。パーティーには、東京と大阪合わせて約2500 名の従業員とその家族が参加し、絆を深めると共に、2020 年に向けてモチベーションを上げて頑張って盛り上げていきましょうということをお話しさせていただきました。