セミナーの講師を務めた一般社団法人SWiTCH 代表理事の佐座 槙苗氏
公益社団法人国際観光施設協会(本部・東京都千代田区)は12月5日、ホテルメトロポリタン エドモント(東京都千代田区)の1階宴会場・クリスタルホールにて、同協会会員を対象としたセミナー&忘年交歓会を開催した。
セミナーでは一般社団法人SWiTCH 代表理事の佐座 槙苗氏が登壇。同氏は「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」に選出された実績を有し、先日開催されたCOP29において日本政府団として参加。
「地球沸騰化を止めるには今しかない‼~私たちに突きつけられた地球からのレッドカード~」を題に、世界的に気候変動への対策が待ったなしの状況であり、各社が事業を通じてその取り組みを加速化させることへの必要性を述べた。
気候変動に伴う観光業へのネガティブな影響として「夏季の集客減少(熱中症リスク)」「食材費高騰(魚介類・農産物)」「自然災害による施設被害」「観光資源の低下」「水道光熱費の急上昇」などを同氏は挙げた。
半面、ポジティブな側面として「エコツーリズムの需要増加」「環境配慮型宿泊施設への支持」「環境意識の高い欧米からのインバウンド需要の増加」を掲げ、気候変動対策としてマーケティングを実行することは事業収益へと至る成長投資につながることを説いた。
講演ののち、3階宴会場・万里にて忘年交歓会を開催。はじめに、同協会 会長の鈴木 裕氏より「今年、能登の復興委員会をつくり、夏に調査をしてまいりました。能登にはたくさんの宝があり、これらの宝を何とか我々のコネクションをもってビジネスにつなげられないか、応援することができないかと模索しています。皆さまの積極的なご意見をお待ちしております」と挨拶。
その後、来賓の挨拶を経て一般社団法人全日本ホテル連盟 会長の清水 嗣能氏より乾杯の音頭をとり、参加者らは交流を深め合った。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp