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ヴィーガン・ベジタリアン

インバウンドで急務となるヴィーガン・ベジタリアンニーズ!観光市場における植物性メニューの魅力

2024年10月18日(金)
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食に対する価値観の多様化や健康志向・環境意識の高まりに伴い、近年、植物性食品に対するニーズが急増している。関連商品も増加する中、これまで味わいよりもその“存在”に価値が置かれていた植物性食品市場も、今や“美味しさ”が第一義で求められる時代に突入している
食に対する価値観の多様化や健康志向・環境意識の高まりに伴い、近年、植物性食品に対するニーズが急増している。関連商品も増加する中、これまで味わいよりもその“存在”に価値が置かれていた植物性食品市場も、今や“美味しさ”が第一義で求められる時代に突入している

インバウンドの勢いが止まらない。2024年は既に半年で訪日観光客数が2000万人を超えた。10年前、政府が掲げた年間訪日外国人数2000万人が目標だったことを考えると、わずか半年での達成は驚異的だ。さらに、コロナ禍による一時的な停滞からの急回復も考えると、インバウンド市場の回復力と成長性は予想をはるかに上回っている。これらは数値にとどまらず、実際の業績や街中での外国人観光客の増加、観光地の活気から体感的に感じている読者も多いだろう。この流れから、日本が今後も世界の観光市場において“魅力的な旅行先”として注目を集め続けることは容易に予想できる。

そこで求められるのが美食、文化体験、先進的なサービスなど、旅行者が日本観光に求める多様なニーズに応じるコンテンツだ。中でも近年、ベジタリアン、ヴィーガン、アレルギー対応、宗教的制約に基づく食事など、ライフスタイルや健康意識における価値観の多様化が進む中で、最も顕著に求められているのが細分化されたサービスを通じて満足度の高い食体験を提供することだ。これらはインバウンド市場に限ったことではなく、国内市場においても同様の需要が増えている。
 
例えば、今年最もオープンが注目された商業施設である「麻布台ヒルズ」には、バリ島ウブドのプラントベースレストラン「ALCHEMY(アルケミー)」が海外初出店として上陸を果たした。さらに、日本におけるビーガンカフェの草分け的存在である南青山の「カフェ エイト(Cafe Eight)」も、名称を「ピュア カフェ(PURE CAFÉ)」および「エイタブリッシュ」に変更し、同施設に移転オープンしている。

また、日本最大級のフルサービス型喫茶店として日本最大級の規模を誇る「コメダ珈琲」が新業態として選んだのも、プラントベースの食スタイルを提案する「KOMEDA is □(コメダイズ)」だ。同店では「コメダ珈琲」のシグネチャーメニューである“シロノワール”もプラントベースで提供しており、食の志向にこだわりのあるお客さまだけでなく、一般のスイーツファンにも高い人気を誇っている。
 
ところで、飲食店以上に“食の多様性への対応”を求められているのがインバウンドによる利用率が高い宿泊事業者だ。「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」のレストランで提供されているヴィーガンメニューや、「東京ベイ潮見プリンスホテル」が“週末ヴィーガン体験”と銘打って販売した“100%植物性メニューの専用コーナーを設けたアフタヌーンブッフェ”、星野リゾートが展開する「リゾナーレ」ブランドや「星野リゾート 1955 東京ベイ」の朝食ブッフェで常設メニューとして提供されているヴィーガン対応のスープなど既にヴィーガンメニューの提供を行なっている事業者もあるが、まだまだニーズに供給がおいついていないのが現状だ。
 

昨今は美味しさに加え、オシャレなビジュアルも兼ね備えたヴィーガンメニューを出す店舗も増えている。しかし、既視感のあるプレートも少なくない
昨今は美味しさに加え、オシャレなビジュアルも兼ね備えたヴィーガンメニューを出す店舗も増えている。しかし、既視感のあるプレートも少なくない

特にメイン料理のメニュー開発においては食材の選択肢がまだまだ少なく、“正しさ”と“美味しさ”の両方を兼ね備えた食材の調達が難しいという声をよく耳にする。昨今はアラブ圏や、国民の約3割がベジタリアンを占めるインドからの訪日客も増えており、これらに対応するための質の高いメニューを提供する取り組みが急務となっているという。
 
そこで弊誌が今回紹介したいのが、テーブルマークが展開している「BEYOND FREE」という商品だ。

「BEYOND FREE」のおからこんにゃくで作った カツ。代替え肉メニューが増えている中で、“味覚、嗅覚、視覚、触覚”の点から充分に“かつとして”満足できる逸品。特に食感については新感覚を体験できる要素もあり、Z世代などにも受けそうだ
「BEYOND FREE」のおからこんにゃくで作った カツ。代替え肉メニューが増えている中で、“味覚、嗅覚、視覚、触覚”の点から充分に“かつとして”満足できる逸品。特に食感については新感覚を体験できる要素もあり、Z世代などにも受けそうだ
「BEYOND FREE」のおからこんにゃくで作った からあげ。お酒との相性もよく、朝食ブッフェのメニューだけでなく、お酒の肴としてや、小腹がすいた際にも満足感を得られる味わいと食感になっている。ヤンニョンチキンやチーズダッカルビなどにアレンジしても美味しく食せる
「BEYOND FREE」のおからこんにゃくで作った からあげ。お酒との相性もよく、朝食ブッフェのメニューだけでなく、お酒の肴としてや、小腹がすいた際にも満足感を得られる味わいと食感になっている。ヤンニョンチキンやチーズダッカルビなどにアレンジしても美味しく食せる

同商品はライスやパン、麺などの主食から、からあげ・カツといったおかず、さらにはデザートまで幅広いジャンルで展開されている。中でも、キッチンでの造作が難しく、美味しさを伴った食材の模索が続くベジミート領域における商品がラインナップにある点が今回弊誌が読者に紹介したいと考えた点だ。同商品については実際に筆者も食べてみたが、いずれも非常に美味しく、そのクオリティは“美味しい代替肉”と捉えるのも一つだが、“食の楽しみにおける一選択肢”として認知されるに値するレベルだと言っても良いように思う。また一般的な代替肉に水戻しが必要な商品が多いのに比べ、本商品はその工程が不要だ。加えて、既製品として成り立っているのはもちろんなのだが、おのおのアレンジメニューの幅を持たせられる優しい味わいになっており、その点もレストランや飲食店での導入商材として弊誌が推奨し得ると考えた理由だ。
 
そこで、同商品を展開するテーブルマークにコンセプトや業務用商材の展開について伺ったところ、
 
「本商品はもともと、食の志向や制限がある方とそうでない方が“共に楽しく食卓を囲める商品”を提案できないだろうか? という思いから開発を始めたものになります。ですから、ヴィーガンやベジタリアン、またアレルギーをお持ちであったり、妊娠中や授乳中のお客さまにも安心して口にしていただける商品として、玄米ペースト、米粉、おからこんにゃくといった原材料をベースにした開発をしております。ただ、最も大切にしたことは“美味しさ”をちゃんと表現できているかどうか? という点でした。そこで、テーブルマークの加工技術に加え、グループ会社の調味技術を取り入れながら試作に試作を重ね、現在の形にたどり着いた次第です。おかげさまで新商品のリクエストのお声も多くいただいておりまして、この冬には新しいジャンルのラインナップも展開の予定です」
 
との回答が返ってきた。業務用の展開に関しても
 
「“おからこんにゃくで作った からあげ”と“おからこんにゃくで作った カツ”についてはこの冬より展開を予定しており、その他の商品についても順次、展開を準備しております」
 
とのことだ。
 
昨今は“お客さまのニーズ”を鑑み、BtoC食品として人気のグルテンフリー商材をランチやアフタヌーンティメニューに活用するなど、シティホテルでも自由な発想でメニュー開発を手掛ける事業者が増えており、実際にお客さまから高い支持を得ている。しかし、市場もニーズも右肩あがりに増えているにも関わらず、その期待に適う商材の選択肢が少なすぎるという悩ましい状況も依然として存在する。そんなジレンマを解消するひとつの可能性としてぜひ、「BEYOND FREE」を手にしてみてもらいたい。

 

BEYOND FREE
https://beyond-free.jp/

問い合わせ先:TBM-beyondfree-btob@tablemark.co.jp

 
 

担当:毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp

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