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アジアホテル産業カンファレンス展示会:AHICE(エーハイス)が「AHICE Far East Asia」日本初開催

円安がインバウンド増だけでなく国内旅行の需要拡大も「日本は世界で最も注目すべきデスティネーション」

2024年10月06日(日)
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 アジア太平洋地域を代表するホテル業界の国際カンファレンス「アジアホテル産業カンファレンス&展示会:AHICE(エーハイス)」は、2024年9月5日 東京エディション虎ノ門にて、極東アジアで初となる「AHICE Far East Asia」を開催した。
 オーストラリアのホテル業界誌「HM マガジン」が主催するAHICEは、2010年から定期的に開催されているイベントで、これまでにオーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、ハワイ、フィジー、モルディブで実施。このたび7ヵ所目の開催地として東京が選ばれた。
 初開催となった今回のイベントには、国内外の主要ホテルグループ、投資会社、デベロッパー、オーナー、アセットマネージャーなど、約200名の参加者が一堂に会し、基調講演、パネルディスカッション、ガラパーティなどを通じて活発な議論が交わされた。中でも日本は、インバウンドが力強く回復していることに加え、円安などの環境要因によるアウトバウンドの弱含みを追い風に国内旅行の需要が拡大し、業界全体の成長を後押ししていることから、「世界で最も注目すべきデスティネーションである」と参加者は同調した。
 ホテルのオーナーやオペレーターは平均客室単価(ADR)の急上昇に注目。基調講演を行なったSTRのマシュー・バーク氏によると、特に東京のADR成長率はニューヨークやロンドンの2倍に達し、アジア太平洋地域で最も高い総営業利益(GOP)だという。西武・プリンスホテルズワールドワイド 代表取締役社長 金田佳季氏は、基調講演の中で、地方活性化や人財など日本のホテル業界が抱える課題に言及。国内市場への持続的コミットメントを強調する一方で、海外展開についてはシンガポールの「パークレジス・バイ・プリンス」などの開業事例ほか、グローバルでは現在の88軒(日本を含む)から将来的には250軒にまで拡大したいと発表。
 一方、マリオット・インターナショナル アジア太平洋 プレジデント ラジーブ・メノン氏は、間もなく国内100軒目のホテルを達成することに言及し、「日本は信じられないほどの可能性を秘めた市場」と評価した。また、IHGホテルズ&リゾーツ マネージンング ディレクター 日本&マイクロネシア アビジェイ・サンディリア氏は、「現在の日本の状況は一生に一度の変革の好機」と述べ、「旅行産業の急速な拡大、政府の2030年目標、円安、外国投資への開放拡大といった要因が重なり、成長と革新に向けたこれまでにない環境が整っている。IHGをはじめホテル業界全体の成長にとって絶好のチャンス」など、引き続きグローバルホテルオペレーターが日本市場に抱いている期待値の高さも見受けられた。
   AHICE Far East Asiaは、来年以降も毎年開催予定。2025年9月には東京、26年9月に京都での開催が決定している。

基調講演、パネルディスカッションのほかガラパーティでも活発な議論が交わされた
基調講演、パネルディスカッションのほかガラパーティでも活発な議論が交わされた
国内外の主要ホテルグループ、投資会社、デベロッパー、オーナー、アセットマネージャーなど約200名が参加
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