エクスペディア世界 11 地域有給休暇・国際比較調査 2023 を発表

2024年07月22日(月)

日本の有給休暇の取得率、世界最下位一方で、直近の休暇で「リフレッシュできた」割合は世界一

　エクスペディアは6月20日に、世界11地域11,580名を対象に行った「有給休暇の国際比較調査」を発表した。

＜調査概要＞
エクスペディアでは、世界中の人々のワークライフバランスを調査するため、「有給休暇の国際比較調査」を2000年から継続して実施している。アメリカ、イギリス、カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、香港、シンガポールの 11,580 名を対象に、ハリス・リサーチ・パートナーズがエクスペディアに代わり、2024年3月26日から4月3日の期間にオンラインで実施した。

日本の有給休暇の取得率、世界最下位

　同調査によると、2023年の日本で働く人の有給休暇の支給日数が平均19日間、そのうち平均で12日間の有給休暇を取得しており、取得率は 63%だった。この取得率は世界11地域のなかで最も低く、最下位となった。

　また、取得しない理由について、最も多かった回答が「人手不足など仕事の都合上難しいため（32%）」、その次に多かった回答が「緊急時に取っておくため（31%）」だった。

【世界比較】2023年の世界11地域における有給休暇の取得状況

日本で働く人は世界で最も、休み不足を「感じていない」

　日本の有給休暇の取得率は世界で最も低い数値だったにもかかわらず、日本で働く人の半数近く（47%）が休み不足を「感じていない」と回答。これは世界で最も多い割合となった。

【世界比較】休み不足を「感じていない」と回答した割合

日本で働く人、「毎月有給休暇を取得」する割合が世界一

有給休暇を取得する頻度について、日本で働く人の3割は「毎月有給休暇を取得している」と回答し、世界で最も多い割合であった。休暇を「定期的に短期間」取ることが、休み不足を感じない理由の一つにあげられる。

【世界比較】「毎月有給休暇を取得している」と回答した人の割合

日本で働く人、直近の休暇で「リフレッシュできた」割合が世界一

　日本で働く人の56%が直近の休暇で「リフレッシュできた」と回答。この割合は半数を超えており、11地域の中で最も高い割合であった。
また、休暇を取得することの影響について、日本で働く人の9割近く（86%）が「メンタルヘルスや幸福のために重要である」と回答した。有給休暇の取得率が世界の他地域と比べて低い日本だが、休暇を取得することの重要性は認識されていると言える。

【世界比較】直近の休暇で「リフレッシュできた」と回答した人の割合