新しいホテルでのチャレンジと そこから生まれた成功事例を広めることで グループ全体の発展につなげる
「Precious Memories Always すべての瞬間を、かけがえのない想い出に―。」をビジョンに掲げ、ホテルを利用するゲストにとってかけがえのない想い出こそが最も貴重な財産であるという考え方をベースに、最高のおもてなしを目指す(株)ミリアルリゾートホテルズ。ディズニー・エンタプライゼズ・インクのライセンスを受け、ディズニーアンバサダー Rホテル、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ R、東京ディズニーランド Rホテルおよび東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリー Rホテルを経営、運営している。2024年 6月 6日には東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテルを開業。このホテルは、東京ディズニーシーの新テーマポート、ファンタジースプリングスの魔法の泉のほとりに立つ、ラグジュアリータイプとデラックスタイプのパーク一体型ホテルとなっている。(株)ミリアルリゾートホテルズ代表取締役副社長であり、東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテルの総支配人を務める桑名弘二氏に、新時代の構想を聞いた。
(株)ミリアルリゾートホテルズ代表取締役副社長
東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル総支配人 桑名 弘二氏
2007 年に(株)ミリアルリゾートホテルズ入社。2011 年に東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ料飲部長、2013 年に京都ブライトンホテル総支配人、2016 年に東京ディズニーランドホテル総支配人を歴任。その後、2018 年に取締役、2021 年に常務取締役に就任。2024 年より代表取締役副社長に就任し(東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル総支配人委嘱)、現在に至る。
各ホテルの特徴やニーズに 合ったものをどのように 打ち出せるかが全体的な課題
── 2024 年6月に開業した「東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル」が加わることで、6 ホテルとなったディズニーホテルを今後どのように展開していきますか。
これまでディズニーホテルは、「アンバサダーホテル」「ホテルミラコスタ」「ディズニーランドホテル」の3 軒をデラックスタイプのカテゴリーで展開してきました。横並びで、同じサービス、同じ滞在価値を提供する方針で動いていた時期もありましたが、そこからモデレートタイプの「トイ・ストーリーホテル」、バリュータイプの「東京ディズニーセレブレーションホテルR」とホテルのラインナップが広がった経緯があります。
今回開業した「ファンタジースプリングスホテル」は56 室のラグジュアリータイプの客室を有していることから、ゲストの選択肢が広がりました。ラグジュアリータイプからバリュータイプまでホテルタイプが揃ったことで、ゲストは用途などによって使い分けをするようになると推測しています。
私たちも従来のような同じサービスを提供するスタイルではなく、それぞれのホテルの特徴やゲストのニーズに合ったものをどのように打ち出せるかを考えることが全体的な課題となっています。
──東京ディズニーリゾートという限られたエリア内で自分たちが運営する複数のホテルがある状況の中、どのような取り組みを進めますか。
2023 年に東京ディズニーリゾートは40 周年を迎え、このエリアを利用する方々は3 世代に広がりました。開業当時に学生だった方々にお子さまやお孫さんがいる世代を迎えたことで、パーク内での楽しみ方も変化しています。
醒めない夢を24 時間提供する宿泊体験を各世代に楽しんでいただくためにも、ホテルのラインナップが増えたことはプラスに作用すると考えています。たとえばディズニーデビューされる小さなお子さまが泊まる場合は、「セレブレーションホテル」が入り口となってお子さまに寄り添うサービスやお食事を用意します。お子さまが成長されたら「トイ・ストーリー」、さらに大きくなられたら「アンバサダーホテル」や「ホテルミラコスタ」へと宿泊体験を移していくことができるのです。
それぞれのゲストのニーズに合わせてホテルを選択してもらえるよう、ホテルタイプにおける位置付けを明確にすることが一番のテーマだと考えています。
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本記事は月刊ホテレス2024年7月号「TOP RUNNER」一部紹介記事です。
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