外食全体の売り上げ前年比106.0%訪日外需用などで売上堅調だが、物価高騰が実質成長の勢いを削ぐ
4月は、全国的に桜の開花が遅れたことで花見需要が昨年より増え、また春の歓送迎会の後押しもあり、外食全体の売上は前年比106.0%、19年比 115.1%となった。全国各地で国内外からの観光客の消費が活発であったが、物価高騰が続いていることで低価格重視の消費志向が高まっている傾向にあり、利益を伴う売上の増加は前年ほどではない。
ファーストフード業態は、全体売上は前年比 105.4%、19年対比では128.6%となった。「洋風」は割引率高付加価値メニューの好調で、売上104.3%。「和風」は、販促キャンペーンやお得メニューの充実で夕食需要が高まり、売上106.7%となった。「麺類」は、人気メニューの店頭訴求などが功を奏し、売上は 110.2%。「持ち帰り米飯 /回転寿司」は、客単価が伸びて、売上は 101.3%となった。
「その他」は、高温傾向の中で「アイスクリーム」が好調、売上 111.4%となった。 ファミリーレストラン (FR)業態の全体売上は 107.0%、19年比106.1%。「洋風」はメニューの増加などから客単価が上昇、売上は109.2%となった。「和風」は、歓送迎会や花見に需要があり、売上106.9%。「中華」は、販促キャンペーンが好調を維持し、売上107.7%。「焼き肉」は、休日数が少なかったことや昨年の反動から、売上は 98.9%となった。 パブ・居酒屋業態は、週末の天候不良が若干影響したが、人流の回復傾向や歓送迎会の需要で、売上105.7%となった。 ディナーレストラン業態では、花見需要のずれ込みで利用客と客単価が増加し、売上103.5%となった。 喫茶業態では、客数の回復や季節メニューの好評から、売上 108.6%となった。
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