外食全体の売り上げ前年比111.4%うるう年など暦の影響を除くと勢いは横ばいだが、コロナ禍からの持ち直し傾向は続く
2月の外食売上は、うるう年で営業日が 1日増え、休祝日の連休が 2回あったが、基本的には1月の傾向と大差なく、全体的にはコロナ禍からの持ち直し傾向が堅調。インバウンド需要が好調で、外食全体の売上は前年比 111.4%、19年比 115.7%。訪日外国人の高単価メニューの消費意欲は旺盛で、DRなどの売り上げを押し上げる一方、お得なバリューの訴求による集客効果も大きく、引き続き外食消費の二極化が進んでいる。
ファーストフード業態(FF)は好調が継続し、売上 110.7%、19年比売上は128.7%。「洋風」は、バリューキャンペーンや 29日の肉の日キャンペーンなどが好調、売上は 108.0%。
「和風」は、新商品やアニメとのコラボ商品等が好調で、売上119.8%。「麺類」は、手頃な価格の業態が引き続き好調で 115.4%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、売上 103.9%。「その他」は、「カレー」のデリバリー価格の改定と客数増と、暖冬の「アイスクリーム」の売れ行きが好調で、売上110.5%。 ファミリーレストラン (FR)業態は全体売上 112.8%、19年比では売上 106.5%。FRは、お得なクーポンやセットメニューとその逆の高単価メニューがともに好調で、「洋風」は売上 112.5%。「和風」は、季節限定メニューが売上に貢献し112.2%。「中華」は、お客様感謝キャンペーンや価格改定による客単価の上昇で、売上 113.2%。「焼き肉」は、食べ放題業態の好調と観光地のインバウンド増で、売上114.4%。
パブ・居酒屋は、ターミナル駅周辺など人流の多い地域の店舗が好調で、「パブ・居酒屋」の売上は110.8%、19年比71.6%。
ディナーレストラン業態はインバウンドの需要増が全般的に他業態よりも顕著で、売上 111.8%、19年比では99.5%。
喫茶業態は価格改定と客足の回復で、売上は 112.1%、19年比では104.3%。
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