ザ・キャピトルホテル 東急は、2024年3月24日、旧・キャピトル東急ホテルのメインダイニング、「ケヤキグリル」で多くの美食家たちを魅了してきたメニューを再現し、オーダー制のメイン料理とハーフブッフェで構成した料理イベントを開催した。かつてのケヤキグリルスタッフによるカフェディアブルのパフォーマンスやデザートはワゴンサービスで提供。ピアノの生演奏とともに、華やいだ雰囲気が醸し出された。
同イベントを指揮した、ザ・キャピトルホテル 東急 総料理長 兼 副総支配人の曽我部 俊典氏によると、「旧・キャピトル東急ホテル時代へのオマージュを込めて復活した「ケヤキグリル」のイベントは、2019年より実施し、今年で5回目(※コロナ期間中、一時非開催)。“食のキャピトル”として1963年から紡がれる歴史と伝統を大切に受け継ぎながらも、新たに昇華させたメニューでお客さまをお迎えする特別企画です。今回は、より多くの当時のメニューをお楽しみいただけるようオーダー制のメイン料理のほかにブッフェ形式で定番メニューをご提供するスタイルにしました」。
さらに料理に色を添える演出として、ケヤキグリル時代の往年のスタッフなども参加。「ケヤキグリルの最終営業日まで尽力してくれた、ピアニストや旧・キャピトル東急ホテルの元総料理長の水落八郎氏はコックコート姿で登場し、当時の味と雰囲気をしっかりと再現してくれました。もっとも、本イベントの統括責任者を務めたケヤキグリルの最後のシェフでもある安里優治シェフ、そして最後のマネージャーで現・ORIGAMIのシニアマネージャーの池田直樹などの貢献はとても大きかったと思います」。
ケヤキグリルの再現を 後進の育成に生かす
また今回のイベントでは、ベテランのスタッフに混じり初々しい若手スタッフも配されていた。この狙いとして、曽我部氏は、「ケヤキグリルの再現は、近年イベントとして行なってきましたが、今回はこの再現の様子を後世に残すことを踏まえて、画像での記録だけでなく動画撮影、そして若手スタッフにも入ってもらい、これだけの一大イベントを作り上げた一員という体験を日々の成長につなげていきたい思いもありました」という。
往年の料理に興じるゲストの大半は〝あのころ〟からの常連が占める。料理をサーブする若手スタッフと、目を細めながら受け取るゲストとの短い会話がそこかしこに交わされ、蘇らせた意味を感じさせる瞬間も垣間見えた。
「ケヤキグリルを軸に、この場所に息づいてきたホテルは東京ヒルトンホテル、キャピトル東急ホテルそして、現在のザ・キャピトルホテル 東急と名称こそは変わりましたが、多くのお客さまに慕われ、育まれてきたレストランが存在していたということを、われわれが改めて実感することで、継承すべき文化としての価値をさらに醸成していきたいと考えています」。
ザ・キャピトルホテル 東急
https://www.tokyuhotels.co.jp/capitol-h/index.html