伊賀上野城・藤堂高虎の城
伊賀市は三重県の北西部に位置し、北東部を京都、奈良や伊勢を結ぶ奈良街道や伊勢街道などが通り、古来より飛鳥、京都、奈良などの都に隣接する盆地として、また、交通の要衝として栄えた。江戸時代においては藤堂高虎の城下町であり、そして伊勢神宮へ通じる宿場町としても栄えた。そのほか、伊賀流の忍者の里でもあり、また奥の細道で名のある松尾芭蕉が生まれた土地としても知られる。この地域の観光の目玉としては、忍者の里も全国に知られるが、もう一つとしては伊賀上野城がよく知られている。この城は、天正 13年(1585)に織田信長の家来、筒井貞次が薬師寺のあった台地に築城したもの。その後定次は関ヶ原でふるわず改易させられ、その後、慶長 13年(1608)宇和島城主であった藤堂高虎が 22万石が与えられ城主となり、五層の天守閣を築いた。
県民分配所得は全国 21位
三重県の面積は 5774.5km2で全国 25位と、茨城県より小さく、愛媛県より大きい。人口は 177.2万人で全国 22位。熊本県より大きく、福島県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 11.7%、15~64歳の生産年齢人口は 58.3%、65歳以上の老年人口は 30.0%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 5.3兆円で全国 21位。一人当たり所得は 298.9万円であり、全国で京都府に次いで 22位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 1.0%、第 2次産業は 41.2%、第 3次産業は 57.8%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は 10.7兆円で全国第9位、人口当たりは 590.9万円で全国第 2位となっている。
ホテル・旅館の伸び率は全国平均を下回る
飲食店数は 14年で 8100店。内訳をみると、食堂・レストランが 676店で 8.3%、専門料理店が 2419店で29.9%を占める。その中で多いのは日本料理店の 720店で 8.9%を占める。次いでその他の専門料理店が 707店の8.7%と続いている。そのほか、すし店が 346店(4.3%)、そば・うどん店が 335店(4.1%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1069店(13.2%)、酒場・ビアホールは 1201店(14.8%)と多く、両者で 28.0%を占める。以上のほか喫茶店は 1579店(19.5%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 462店(5.7%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 874店である。ホテル・旅館の施設数は 21年で 1285軒、客室数は 3万 646室で、2011年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲9.9%に対して当県は▲ 24.9%、客室数は全国の 11.5%に対して当県は▲ 7.6%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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