北陸の小京都・加茂市
加茂市は新潟県の中央部にあり、新潟市の南側に接している。三方を日本の三百名山・粟ヶ岳などの山に囲まれ、市の中心を加茂川が流れている。まちの起源は平安時代にさかのぼる。726年青海神社が創建され、794年、桓武天皇の時代、平安遷都が行われたが、その折、青海神社に京都の上賀茂神社の御神体が分祀された。その縁から賀茂=加茂になり、加茂市となった。従って、歴史的に京都との縁が深い。そのことから
「北越の小京都」「越後の小京都」と呼ばれるようになった。加茂市の観光資源は、まず青海神社があり、それを取り囲む加茂山公園とリス園、彫刻の森などがある。そして公園に連なる加茂山一帯は、新潟の「木」である「雪椿」の群生地となっており、4月には約 5万本の雪椿と桜が同時に咲き誇る。また、当地は昔からの伝統工芸品として「桐箪笥」が名産で、全国の 70%を生産している所でもある。毎年 6月には雪椿まつりが開かれ、観光客も訪れる。
面積は全国第 5位
新潟県の面積は 12584.0km2で全国第 5位と、長野県より小さく、秋田県より大きい。人口は 218.8万人で全国 15位。長野県より大きく、宮城県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 11.1%、15~64歳の生産年齢人口は55.9%、65歳以上の老年人口は 33.0%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 6.6兆円で全国 15位。一人当たり所得は 295.1万円であり、全国で石川県に次いで 25位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 1.8%、第2次産業は29.0%、第 3次産業は69.2%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は 5.0兆円で全国 23位、人口当たりは 221.8万円で全国 27位となっている。
ホテル旅館の伸びは施設数・客室数とも低調
飲食店数は 14年で 1万 1003店。内訳をみると、食堂・レストランが 1298店で 11.8%、専門料理店が 3209店で 29.2%を占める。その中で多いのは中華料理店の 1226店で 11.1%を占める。次いで日本料理店が 993店の 9.0%と続いている。そのほか、すし店が 517店(4.7%)、そば・うどん店が 346店(3.1%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 2390店(21.7%)、酒場・ビアホールは 2273店(20.7%)と多く、両者で 42.4%を占める。以上のほか喫茶店は 657店(6.0%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 264店(2.4%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 1095店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 1984軒、客室数は 4万 4410室で、2011年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9%に対して当県は▲22.4%、客室数は全国の 11.5%に対して当県は▲ 9.6%の伸びで、ともに平均を下回っている。
----
※各種図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入をお願い申し上げます。
2023年9月8-15日号ご注文フォームはこちら
https://ec.hoteresonline.com/products/list.php
----