大山街道
大山といえば、鳥取の大山(ダイセン)が有名だが、関東では神奈川県の大山(オオヤマ)がよく知られている。江戸時代、大山参拝は一般的に大山講によるものが中心だった。大山講は、江戸時代中期から後期にかけて最盛期を迎える。明治時代には大山の資料によると、その範囲は相模、武蔵を中心に、安房、下総、上総、常磐、甲斐、信濃、越後、伊豆島と16か国に及ぶ。檀家総数は 70万軒、1万 5千講あった。江戸の最盛期は年間 20万人の参詣があった。主な参道としての大山街道は、江戸の赤坂御門を起点に多摩川を渡り、二子、溝口を経て伊勢原に至っている。この道は丹沢の大山参りの道として知られ、大山山頂の阿夫利神社は雨乞いの信仰を集め、五穀豊穣や商売繁盛を願う人で賑わった。大山のある伊勢原市の年間観光入込客数は 140万人となっている。
県民分配所得は全国第 2位
神奈川の面積は 2416.1km2で全国 43位と、佐賀県より小さく、沖縄県より大きい。人口は 921.5万人で全国第 2位。大阪府より大きく、東京都より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 11.8%、15~64歳の生産年齢人口は 62.8%、65歳以上の老年人口は 25.4%で、全国と比較すると、15~64歳の生産年齢人口比率が高くなっている。県民分配所得は29.5兆円で全国第 2位。一人当たり所得は 319.9万円であり、全国で茨城県に次いで 11位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 0.1%、第 2次産業は 23.9%、第 3次産業は 76.0%で、全国平均と比べると第 3次産業比率が高い。工業出荷額は 17.7兆円で全国第 2位、人口当たりは 192.7万円で全国 32位となっている。
ホテル旅館客室数の伸び率は平均を上回る
飲食店数は 14年で3万 4637店。内訳をみると、食堂・レストランが2768店で8.0%、専門料理店が1万 1256店で 32.5%を占める。その中で多いのは中華料理店の 3983店で 11.5%を占める。次いでその他の専門料理店が 3455店の10.0%と続いている。そのほか、すし店が 1304店(3.8%)、そば・うどん店が 1785店(5.2%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 5401店(15.6%)、酒場・ビアホールは 8172店(23.6%)と多く、両者で 39.2%を占める。以上のほか喫茶店は 2357店(6.8%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 1462店(4.2%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 3168店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 1330軒、客室数は 5万 6493室で、2011年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9%に対して当県は▲ 14.9%、客室数は全国の 11.5%に対して当県は 11.7%の伸びで、客室数は平均をやや上回っている。
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