世界28 カ国で30 を超えるリゾートとホテル、70 のスパ、80 のリテール・ギャラリー、3つのチャンピオンシップ・ゴルフコースを展開するバンヤンツリー ホテルズ&リゾーツ(以下「バンヤンツリー」)。グループホテルは家族のような親密さでつながりながら、その土地が持つ環境を最大限に活かしたサービスを個別に提供し続けている。タイ、バリ、ベトナムのホテルで総支配人を務める3人に、バンヤンツリーの魅力と企業としての在り方を聞いた。
聞き手 本誌・岩本 大輝 文 高澤 豊希 撮影 前田 賢吾
バンヤンツリー・バンコク 総支配人 ノパラット・アンパー氏
アジア各国でその土地の特性を活かした
ラグジュアリーな体験を提供する
❑ まずはそれぞれのホテルについての紹介をお願いします。
ノパラット・アンパー(以下「アンパー」) 私は19 年間、バンヤンツリー・グループで仕事をしてきました。バンヤンツリー・バンコクは、ビジネス街の中心に立地しています。バンヤンツリーと言えば、パーソナライズされた特別なサービスをイメージされると思いますが、バンヤンツリー・バンコクはまさにそうしたサービスを体現しているホテルです。
325 の客室を持ち、7 つのレストランダイニングがあります。12 のミーティングルーム、さらに船も所有しています。現在ホテルの一部を改装中で、工事が終わり次第、54 階から58 階において「セレニティクラブ」と呼ばれる48㎡の新しい客室をリリースする予定です。19階にあるクラブラウンジにアクセスできる部屋で、クラブラウンジでは朝食と軽食、イブニングタイムのカナッペをご用意しています。
最上階の61 階にある「バーティゴ」は、バンコク初のオープンエアのレストランとして地元でも有名です。20 周年を迎える2016 年には「バーティゴ」の改修工事に入り、屋上の下階も拡張して、デュープレックスタイプのレストランに生まれ変わる予定です。
アルフォンソ・ロメロ(以下「ロメロ」) 私は約5 年間、バンヤンツリーで仕事をしてきました。バンヤンツリー・ウンガサンに着任する前は、韓国、中国のグループホテルに従事していました。バンヤンツリー・ウンガサンは空港から車で約45 分の場所に立地しています。75m の断崖絶壁に建つ施設で、インド洋を見渡すことができます。73 を数えるヴィラにはすべてプールが付いていますが、サイズは10m 以上とヴィラのプールとしてはバリ最大となっています。また、ヴィラごとに景観が異なり、ガーデンヴュー、シーヴュー、クリフヴューがそれぞれお楽しみいただけます。
バンヤンツリー・ウンガサンにはバトラーが常駐していて、24 時間電話で対応する体制を整えています。朝食、昼食、夕食をバトラーが用意することも可能です。
バンヤンツリー・ウンガサンには5 つのダイニングがあり、メインダイニング「バンブー」ではインターナショナルフードを提供し、週4 回スペシャルバリニーズダンスのショーを開催しています。フレンチダイニング「ジュマナ」は、バリのべストファインダイニング賞を受賞しています。スパキュイジーヌの「タマリンド」、ロマンティックディナーにもお使いいただけるチャペル「ホワイトダヴ」なども人気があります。
マイケル・ジテック(以下「ジテック」) 私はベトナムのバンヤンツリー・ランコーとアンサナ・ランコーの総支配人を兼務しています。開業2 年半とまだ新しい施設で、後ろは山脈、目の前は3㎞のビーチが続く海が広がっています。「サンクチュアリ」「エスケープ」をキーワードにピースフルな空間を提供するバンヤンツリー・ランコーはすべてヴィラタイプで展開し、ハネムーンなどのご利用に最適です。アンサナ・ランコーの雰囲気はそれとはまったく異なり、力強く、アクティブなコンセプトを打ち出しています。部屋の雰囲気も異なる2 つのホテルを持つことで、より幅広い客層にアプローチできるのがランコーの特徴と言えるでしょう。
2 つのホテルはいずれも、ラグーナ・ランコーと呼ばれるI R(統合型リゾート)の中に位置しています。ニック・ファルド氏によってデザインされたチャンピオンシップ・ゴルフコースも併設していることから、ゴルフリゾートとしてもお楽しみいただけます。さらに3 つのユネスコ世界遺産、フエ、ホイアン、ミーソンへのアクセスにも便利な立地となっています。ロマンス、アドベンチャー、ゴルフ、文化体験、スパ、ベトナム料理と、さまざまな旅の目的に寄り添うことができる施設と言えます。