(株)ロイヤルホテル(本社・大阪市北区)は、2023年1月20日、カナダ系の不動産投資会社であるベントール・グリーンオーク・グループとの資本提携、およびリーガロイヤルホテル(大阪)のリーガロイヤルホテル(所在地・大阪市北区)の土地と建物を売却すると発表した。
リーガロイヤルホテルは、前身となる新大阪ホテルから数えて 87年以上の歴史を誇り、大阪の中心地に流れる堂島川の中州にある中之島という素晴らしいロケーションに位置し、客室数 1,039室、18のレストラン &バー、56のボールルーム、バンケットホール、会議室、婚礼施設、プール、フィットネスセンター、小売店などを有する、日本を代表するホテルの一つ。新型コロナウイルスの拡大に伴う事業環境の変化に対応するため、2022年 3月には 100億円の資本増強を行なう一方、大阪・関西万博や統合型リゾート(IR)の開業、中之島 5丁目地区の再開発の対応のため、抜本的な経営体制の見直しと財務体制の改善が急務であるとしていた。
対して、ベントール・グリーンオーク・グループは、カナダの大手生命保険会社グループ、サン・ライフ・ファイナンシャル傘下のプライベート・エクイティファンドを運営する企業グループ。日本市場ではこれまで、19年に武田薬品工業の大阪本社ビルなどを購入するなど、7,000億円程度の不動産関連資産に投資を行なっている。今回同社では、ホテル不動産の購入と併せて、ロイヤルホテル本体にも出資。約 33%の筆頭株主となる。
今後、リーガロイヤルホテルは、ロイヤルホテルが運営を継続しながら、2025年 3月の完了を目標とした、総額 135億円の大規模なリノベーションを実施。さらに、IHGホテルズ&リゾーツのラグジュアリーブランド「Vignette Collection(ヴィニェット・コレクション)」に国内で初めて加盟し、名称を「リーガロイヤルホテル(大阪)-Vignette Collection」に変更。IHGの販売網を活用して海外から幅広く集客していく方針だ。