(一社)日本ホテル協会では、コロナ禍により大幅に減少している立食宴会の需要回復を狙い、専門家によるエビデンスを交えた解説と共に、基本的な感染防止対策を実施すれば「ホテルの立食宴会は安全・安心である」ことを2022年 10月21日、帝国ホテル東京で行なわれた「安全・安心な立食宴会の体験会」にて発表した。参加者は経済団体の主要企業ほか、協会会員ホテル、マスコミなどで、体験会を機に正しい知識の浸透を目指す。
同協会によると、適切なコロナ対策を行なった上で行なわれたホテルの宴会ではクラスターが発生したことはなく、また長らく懸念されていた立食形式の宴会についてもホテルでの運営については、宴会場の構造(飛行機内と同様に定期的に喚起される機能が備わっている)上、リスクは十分におさえられるとしている。その根拠として、神戸大学の坪倉誠教授が理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」を用いた、宴会場における飛沫感染による調査結果として「正しい対策がなされていることを前提とすれば、ホテル宴会場での立食利用時のリスクは大きくない」と発表した。
同体験会を通じて、立食宴会に関する懸念を払しょくし、全国のホテルにおける立食宴会の実施の促進につなげたいとしている。
一般社団法人日本ホテル協会 立食宴会の体験会の開催を機に「ホテル宴会」の安全性を訴求
一般社団法人日本ホテル協会 立食宴会の体験会の開催を機に「ホテル宴会」の安全性を訴求
【月刊HOTERES 2022年12月号】
2022年12月07日(水)