料理ともよく合いカクテルの素材としても活用
----オペレーション上で変化はありましたか
これまでは微アルコール飲料というカテゴリーになじみがありませんでした。微量ですが 0.5%のアルコールが入っているのでそれを確実にお客さまに伝えるようにサービススタッフには周知いたしました。というのは、妊婦さんやお車を運転される方にはお出しできませんので、ノンアルコールビールとは違うカテゴリーだということをきちんと認識して説明しています。最近はテレビなどのCMでだいぶ認知されているようで、微アルコールといえばわかっていただけるようになってきましたね。
----ビアリーはどのようなメニューとペアリングするのがおすすめですか
コーヒーショップ「SATSUKI」で提供している「SATSUKI新東京バーガー(尾崎パティ)」(4600円)をご提案したいと思います。このメニューは “幻の和牛 ”と呼ばれる希少価値の高い尾崎牛を使用した “尾崎牛パティ”を、焼きのりやパクチー、もちっとしたホテル特製のオリジナル“白ごまバンズ”に挟みました。ピクルスやポテト、香味バターも添えております。お酒と同じような味わいのペアリングが楽しみたい、という方にはぜひお試しいただきたいです。
----ビアリーを使ったカクテルも出されていたと伺いましたが
当ホテルのバーテンダーが「アサヒビアリー」と「アサヒビアリー香るクラフト」を使ったオリジナルカクテルを 2種類つくりました。微アルコールにするための度数計測が難しいのですが、ビアリーをベースにすれば間違いなく1%未満になるという点も使いやすかったですね。
----ノンアルコール飲料はアルコール飲料の代替というイメージがありますが、ビアリーならもっと明確にターゲットやシーンを想定して訴求してくことができるのでは
それは感じますね。微アルコールという一つのカテゴリーとして存在できる商品だと思います。これからのビバレッジリストには必要かもしれません。新型コロナウイルスにより、アルコールの扱われ方が変わりましたが、微アルコール商品により、今までと違ったアルコールの新しい楽しみ方が誕生すると思います。
----これから微アルコール商品に期待することはありますか
アルコール度数5%のワインが販売されるように世界的な傾向として低アルコールに進んでいる動きがあります。そういった意味ではビアリーの登場は今の時代に合った商品なのだと感じています。最初にビール、途中でビアリー、またビールに戻るといったようにご自身でアルコール摂取量をコントロールするという “スマートドリンキング ”もできると思います。そういう飲み方をしても物足りなさも感じずに楽しめる存在価値がある商品だと感じています。
実際に飲食施設を運営していて感じるのは思ったよりノンアルコール飲料や微アルコール飲料の市場が大きいことです。ビアリーと出会ってこんなに工夫できる商材があるということを知りました。研究すればするほど奥が深く、これを導入、開発することによってお客さまに喜んでいただける商品がこういうところにあったと見直す機会になりました。
お客さまの選択肢が増えるのはよいことですから、お客さまに楽しんでいただけるようにホテル側もさらに工夫してまいります。
料飲部レストラン統括支配人 エグゼクティブシェフソムリエ 谷 宣英氏