㈱ワンダーテーブルは9月28日、同社第7時中期経営計画(2015~2017)の目標の一つとして、グローバル対応を強化し外国人ゲストを拡大する「インバウンド対応『おもてなしの国際化』」について公表した。
内容は、同社店舗を利用する年間26万人の外国人ゲストを、2020年までに36万人以上に増やすもの。なお、今年度は8月末時点で9万人超えを達成しており、2020年の目標を上回る結果を見込んでいる。
現在同社の施策の中で、目標に対し、より効果が期待できる3つの取り組みは以下のとおり。

❏フィロソフィーの英語化
㈱ワンダーテーブルはフィロソフィーがあり、「フィロソフィーカード」という社員が常に携帯できるカードを配布している。同社は何のために存在するのか、どのような会社になることを目指すのか、そして、どのような価値観を大切にして仕事をするのかを明文化し、社員一人ひとりがそれらを納得し、自らの意思で行動させるためのもの。2015年度より、それまで日本語版のみ存在していた「フィロソフィーカード」を英語化した。同社は、外国人社員を多数抱えており、国籍を問わず、同社のフィロソフィーに共感してもらい、然るべき行動をとらせることがねらい。単にカードを携帯させるだけでなく、日々の店舗ミーティングにおいてもそれを元に教育をし、浸透させる風土ができている。外国人ゲストを含め、すべてのゲストに嬉しい時間を提供する体制を備えている。

❏iPad ソフトメニュー
ワンダーテーブルの全店のグランドメニューは英語化されている。しかし、利用される外国人ゲストは、中国、タイ、マレーシア、インドネシア等、英語圏以外の国の方々が圧倒的に多く、それも増加傾向にある。今後、ますます多国籍化が進むことを意識し、どの言語でも対応できるよう、8 月より、iPadを使用したソフトメニューを試験的に導入し始めた。「iPadソフトメニュー」では計 12 ヵ国語でメニューを表示させ、料理と使用食材を閲覧できる。画像も付加しているので、指さしでオーダーも可能。現時点では、新宿エリアの 4 店舗で導入していますが、バージョンアップを図り、他エリアの店舗にも導入していく予定だ。

❏外国語ガイドブック
ワンダーテーブルは、アメリカンローストビーフ専門店「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」やニューヨークイタリアン「ユニオン スクエア トウキョウ」など、海外から誘致した有名レストランを運営している。また、海外フランチャイズにより、しゃぶしゃぶ・すき焼き専門店「モーモーパラダイス」や天丼専門店「天吉屋」等を、東南アジアを中心に10店舗以上展開している。それにより、その国出身の多くのゲストに同社店舗を利用いただいている。それら外国人ゲストに、ここちよくお店を利用してもらうため、2015年度中に、「外国語ガイドブック」を用意する。「外国語ガイドブック」は、レストランで働く者が最低限必要とする会話を、英語、北京語、タイ語、ポルトガル語で表したポケットガイドだ。それを元に、店舗の毎日のミーティングで学習し、必要なときに応対できるようにするのがねらい。近い将来、この「外国語ガイドブック」をもとに。Eラーニングも準備する計画も予定している。
会社概要
会社名:株式会社ワンダーテーブル
本社所在地:〒163-1422 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー22階
URL:http://www.wondertable.com/
役員:代表取締役社長 秋元 巳智雄
資本金:8千万円
設立:1946年7月30日
事業内容:飲食店の経営、フランチャイズチェーンシステムによる飲食店の募集・加盟店の指導