2015 年4 月、二子玉川(東京・世田谷区)で33 年にわたり行なわれていた再開発事業により「二子玉川ライズ」(ショッピングセンター、タワーマンション、タワーオフィス(運営:東京急行電鉄㈱)、シネマコンプレックス(運営:㈱東急レクリエーション)、フィットネス施設(運営:東急スポーツシステム㈱)オフィス、商業店舗、シネマコンプレックス、フィットネスクラブ、スタジオ・ホール等)が完成。また「蔦屋家電」やスペイン王室御用達のデリカテッセン「マヨルカ」など話題の施設によって構成された同エリア内のタワーオフィスに、7 月17 日、「二子玉川エクセルホテル東急」が開業した。橋本好美総支配人に街と共に創生していくホテルビジネスと今後の展望について話を聞いた。
聞き手・本誌 森下智美
撮影 林 正
都内最大級、自然と共生する複合都市の中のホテルとして
❒ 二子玉川エクセルホテル東急をどのように運営していきますか
二子玉川は長い間、再開発計画のもと工事が行なわれていたエリアで、東急グループにとって、極めて重要な大型プロジェクトでした。渋谷から最速11 分、商業地としてもポテンシャルの高いエリアです。さらにホテル事業について言えば、都市としてできあがった街での開業ではなく、新しいコンセプトにより創生された都市での運営ですから、これまでとは異なる価値観を打ち出していく必要があると考えました。「未知」という面白さと同時に、さまざまな「挑戦」が必要なこのホテルの運営にかかわるとは思ってもいませんでした。
都心の喧騒から離れた程よい立地を生かしたプロモーションとブランディングができるという期待もあります。料飲施設としては260 名様までの立食宴会が可能な大宴会場、光が燦さんさん々と差し込み、シェフズキッチンが付いた宴会個室、副都心のダイナミックな景色が堪能できるテラス、和の趣もある本格フレンチレストラン、お酒と音楽も楽しめるダイニングバー等があります。法人・個人ともに地元での徹底した顧客づくりが予約受注につながるので、ネットワークを大切にした営業を展開していきます。