星野リゾート 界 長門の外観イメージ
山口市の無形文化財「徳地和紙」をベッ ドボードに使用した客室イメージ
星野リゾート(本社・長野県軽井沢町)は 3 月 12 日、山口県・長門湯本温泉に温泉旅館「星野リゾート 界 長門(ながと)」を開業した。
長門湯本温泉はかつて毛利藩の藩主も湯治に訪れていたとされ、高度経済成長時代には約 40 万人の観光客が訪れていたが、近年は半減。そこで再起に向けた長門市による「長門湯本温泉観光まちづくり計画」が 2014 年より推進され、星野リゾートがマスタープランを策定。今回の「界」出店もその一環となる。
界 長門では、往時の藩主が宿泊した本陣をイメージした「藩主の御茶屋屋敷」をテーマに、館内や客室を萩焼や徳地和紙、大内塗、萩ガラスなど山口県の伝統工芸で演出。客室は 40室を設け、一部は露天風呂付きに。食事処 どころ では名産のイカなどを取り入れた会席料理を提供。伝統工芸の赤間硯(すずり)で墨をすって自身の思いを綴 つづ る「おとなの墨あそび」なども提案する。宿泊者以外も利用できる「あけぼのカフェ」も併設した。温泉街ではこのほか 3 月中に外湯「恩湯(おんとう)」を改装したほか、長門市の素材を中心に使う飲食棟「恩湯食( おんとうしょく )」や、長門名物の焼き鳥を提供する食堂も開業した。
【星野リゾート 界 長門】
所在地:山口県長門市深川湯本 2229-1/客室数:40 室、食事処、大浴場ほか
外湯「恩湯」から引湯した大浴場イメージ
萩焼の器に盛り付けた料理イメージ