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第23回 伊藤 誠英  イイ会社を創ろう  当たり前のことをバカにせずバカになってちゃんとやる 

第23回  ハンズアップの文化

【月刊HOTERES 2018年10月号】
2018年10月01日(月)
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㈱ブライド・トゥー・ビー
代表取締役 伊藤誠英
〈PROFILE〉大学卒業後、さまざまな仕事を経て、28歳で株式会社ブライド・トゥー・ビーを設立。理念経営を掲げ、【企業文化で徹底的に勝負する】をモットーに、高い従業員満足度をサプライズな取り組みで実現。サービス業の当たり前を打破し、異色の独創的経営を続ける。

 風通しのよい企業文化を作るための施策のご紹介、今回で4 回目となります。今回はハンズアップの文化についてお伝えしていきます。ハンズアップとは文字通り立候補ということです。弊社では、何かの企画の担当やイベント参加などの決定の90%以上のことが自発的な立候補によって決まっています。その効果もあり、直近の従業員満足度調査(無記名)において、100%のメンバーが【会社においてやりたいことがやれている】と回答しています。弊社の離職率が低い理由の1 つはまちがいなく、この回答に理由があると確信しています。
 
 さて、リーダーという職務に就いている多くの方は、メンバーの積極的な姿勢を求めているはずですが、使う手段をまちがえ、その積極性を削いでしまっているケースが多いようです。【この仕事を誰に依頼しようか】など、任命することを自分の大切な仕事と理解しているリーダーも多いと感じます。ひどいリーダーになると【仕事を振る】とか、【仕事をやらせる】とか、自分が言われたらイイ気がしないような言動をしていることもあります。さらに、リーダーは、【担当者がヤル気を増すように伝えよう】とか【ほかのメンバーが納得するように】など、本質ではないことに時間や神経を使っていることも多いと感じています。リーダーの重要な仕事の1 つは、メンバーのチャレンジを見守り、手助けが必要なときは最低限の手助けをし、成功に導くことです。ハンズアップの文化が会社に根付くと、成功に導く仕事にリーダーは集中することができます。

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