朝日新聞社(渡辺雅隆社長)は、東京都中央区銀座6丁目の所有地に、地下2階地上12階建ての新ビル「銀座朝日ビル(仮称)」を建設する。3~12階をラグジュアリーホテル、1、2階は商業施設で構成し、2017年秋に竣工する予定。計画地(約1,800平方㍍)は、大阪で創刊した朝日新聞が、1888(明治21)年に取得し拠点を置いた、東京創業の地。ホテル部分は国際級のラグジュアリーホテルを誘致する予定で、ブランド名など詳細は決まり次第発表されるという。
以下朝日新聞社公表の情報より。
【並木通りにふさわしい店舗】
計画地は、ブランドショップや老舗が並ぶ並木通りに面し、東京メトロ銀座駅から徒歩3分の銀座の中心部にあります。建物の延べ床面積は約16,000平方㍍。1~2階には並木通りにふさわしい店舗を誘致し、3~12階のホテル部分は国際級のラグジュアリーホテルを展開する予定です。
ファサード(建物外観)は、「100年の灯」~次代をてらす灯、宿る思い~をコンセプトとし、銀座の街並みと調和した、品格と格調のあるデザインを実現します。
【東京創業の地 啄木の歌碑も】
大阪で誕生した朝日新聞は1888(明治21)年、めさまし新聞を買収して東京での創刊を果たし、その2か月後に計画地(当時、京橋区滝山町)に建物を取得。以来、1927(昭和2)年に有楽町(現有楽町マリオン)に本社を移転するまでの間、この地を東京の拠点として新聞を発行しました。この時代、『三四郎』『こころ』『それから』といった連載小説を生んだ夏目漱石のほか、石川啄木も社員として働いていました。計画地前の歩道には、啄木の歌碑 「京橋の瀧山町の 新聞社 灯ともる頃のいそがしさかな」が設置されています。
~工事の概要~
計画地にある旧ビル(1964〈昭和39〉年竣工)はすでに解体工事に入っており、解体が終了する2016年2月に新築工事に着手、17年秋に竣工する予定です。実施設計、解体、新築工事は鹿島建設(中村満義社長)が請け負います。総事業費は解体費等を含め約130億円です。
所在地 東京都中央区銀座6丁目6-7
交通手段 東京メトロ日比谷・丸の内・銀座線銀座駅から徒歩3分
敷地面積 1,765.27㎡
建築面積 1,660.00㎡
延べ床面積(容積対象面積) 15,887.00㎡
階数 地下2階、地上12階、塔屋1階
建物高さ 48m (※最高部高さ58m)
構造 鉄骨造
主な用途 ホテル・物販店舗
設計施工 鹿島建設株式会社