薬師如来を守護する「十二坊」を建てたことが起源と伝えられている有馬温泉。高級な温泉地として全国各地から観光客が訪れている。中でも江戸時代から旅館として続いているのが「中の坊 瑞苑」だ。2017 年11 月1 日、「心地よさ」をキーコンセプトに新しく生まれ変わった。
中の坊 瑞苑(神戸市北区)は2017年11 月1 日、「心地よさ」をキーコンセプトにリニューアルオープンした。シェフズルームや飯名野茶房の新設、客室改装やアメニティの充実など、ゆったりとした時間を有馬の四季と湯、味をより一層満喫できる。歴史を継承しながらも最先端の空間、サービスの提供で新たな一歩を刻んだ。
シェフズルームは五感で楽しむ食のスタイルを提供。鉄板会席(カウンター席)では和食職人がこだわりの旬の素材を目の前でダイナミックに焼き上げていく。和の素材を中心とした鉄板焼きは新鮮な感覚を楽しむことができる。リニューアル期間中に鉄板焼きを修業、通常は顧客と会話をすることがないが、“ 実は鉄板焼きは簡単にできると思っていましたが、意外と難しいことが分かりました。対面で会話をしながら調理をすることが楽しい” といきいきとした表情で語っていた。くつろぎの場としてこだわりのお茶と季節の甘味が楽しめる「猪名野茶房」は宿泊者以外にもカフェとして気軽に利用することも可能だ。
客室は全室グレードアップした。金泉露天風呂付き和モダンデラックスや、金泉・銀泉の2 つの露天風呂がついた貴賓室が新たに誕生した。24 時間きれいな空気を保つプラズマクラスター加湿器や、1 本のブナの木から作り出されたハンガー、オリジナル高級布団や、シャワールームにも床暖房を備えるなど、リラックスできる環境を整えている。
「さまざまな部分で最新のこだわりの設備を導入しました。お湯にザブッとつかっていただき、ライブ感覚のお食事やお好みに応じてご自由に選べる料理プランもご用意しています。ゆったりした時間を存分に満喫していただければと思います」(総支配人 綾井俊夫氏)