2017年11月20-22日に開催される「IFFT/インテリアライフスタイルリビング」において、アトリウム特別企画「THE HOTEL,Hello,NEWLOCAL」のコラボレーションディレクターを担当するのは、国内外で〝まちづくり″につながる事業を多く手掛けるUDS(株)。テーマは「ローカルの再発見」。旅することで人と出会い、話をして本当のローカルの魅力を知る仕掛けが施されている。教育施設を宿泊施設にリノベーションした「ホテルカンラ京都」など建物の再生・活用、飲食業、学生寮の運営や子供の職業体験施設「キッザニア東京」など独自の仕組みの施設も展開する同社ならではの企画となっている。
■今回のアトリウム特別企画「THEHOTEL,Hello,NEWLOCAL」はどのような思い、狙いの中でたどり着いたコンセプトなのでしょうか。
黒田 2014年にスタートした「THEHOTEL」企画の第4弾です。テーマは「ローカルの再発見」ですが、早い時点で「ローカル」という大まかなタイトルは決まっていたので、あとはどう解釈して展開していくかでした。弊社では、まちづくりにつながる事業を各地で展開しております。まず、本当の「ローカルの魅力」は旅先での人との出会いから生まれることだと考えます。インターネットで検索すればさまざまな情報が簡単に得られますが、現地の人に直接会って生の情報を得ることから本当のローカルの魅力が見つけられるものだと考えています。そこで特別企画展の空間を出展者の魅力を再発見する=旅ととらえました。会場のコンセプトは「一筆書きで回れる」空間です。奥へ奥へと進んでいく展開にすることで、「この先には何があるんだろう、どのようなものに出会えるのだろう」とワクワクしながらブースをめぐることができます。展示空間の外周部には旅を想起させる壁紙を採用、各コーナー部には鏡を配することで奥行き感のある先へと誘います。展示空間の旅を経てたどり着くのは、中央部にあるホテルのラウンジをイメージした空間。私は「旅とは人との出会いであり、自分自身と向き合うものである」と思っているのですが、たどり着くホテルを鏡張りにすることで、自分自身と向き合い、再発見することを表現しています。